掲載日 : [2021-04-14] 照会数 : 4293
韓国文化院、相次ぎオンライン企画 「家で楽しめる」好反応
韓国文化院(東京・新宿区)は、昨年4月7日の新型コロナウイルス緊急事態宣言発令を受けて文化体育観光部が提供する文化情報サイト「文化ポータル」で韓国の文化コンテンツを配信、続いてユーチューブに公式チャンネル「オンライン駐日韓国文化院」を開設し、K‐POP、伝統文化、韓国料理、公演、展示関連など多彩な文化コンテンツを発信してきた。長引くコロナ禍で、お気に入りのコンテンツを自宅で見られると視聴者から喜ばれている。同院の趙恩京さんに聞いた。
韓国文化院では、2020年は255件の動画を配信した。最初は伝統文化関連の動画が多かったが、昨年10月からは幅広い分野の動画を配信してきた。
現在、動画登録者数は8830人(16日現在)。昨年は約6千人だった。お正月イベントやジャンルの異なるイベントとか動画を配信すると月に500人くらい新規登録が増えるという。全体的には講座や文化体験動画が全体の40%を占め、現代文化(エンタメ系を含む)、K‐POP、伝統文化は、講座、文化体験動画とほぼ同数になる。
韓国料理、公演、展示関連の動画を見た視聴者からは「コロナ禍で韓国に行けないので、韓国を味わうことができてうれしい」「コロナが終わったら韓国に行きたい」という意見が一番多い。
さらに、参加型イベント(モノ作りなど)については「地方は韓国関連のイベントが少なく、こうやって参加できて良かった」という声が多い。
各イベントについては感想をはじめ、「〇〇さんもぜひ紹介してほしい」「このような文化があるのを初めて知った、もっといろいろ教えてほしい」という意見も多数寄せられている。
同院は毎年、お正月体験イベント「韓国のお正月の風景」を開催し、韓国の伝統遊び体験や餅つきなどを実施してきたが、コロナの影響により今年は、家で体験できる「折り紙で作る『感謝封筒(祝儀袋)』」「韓紙工芸『マスクチェーン』」「韓紙工芸『手鏡』」などの動画を配信した。
視聴者からは「華やかで楽しい風習を知ることができた」「日本と似ているが、韓国の方がもっと先祖崇拝に力が入っている」などの声もあった。「日本と似て非なるところがあるから面白い」という意見も。
オンライン上映は「地域に関係なくどこでも参加できる」「家で家族と一緒に見られてよかった」と喜ばれている。
視聴者からのさまざまな反応について、趙さんは「ユーチューブのすごさを実感していて、もっと頑張らないといけないと思っている」と話す。
今後はさまざまな情報をより気軽なスタイルで配信する企画を考えている。その第1弾として、「FOODEX JAPAN」の様子と、韓国ブースを紹介する動画をアップロードした。
(2021.04.14 民団新聞)