掲載日 : [2020-01-29] 照会数 : 14554
韓日友好親善へ決意 新年会各地で
[ 新成人も一緒になって踊った新年会(宮城) ] [ 170人が参加した新年会(福岡) ] [ 徳島の新年会 ] [ 岡山では新成人の鄭スミレさんに金団長と駐神戸総領事館の朴起準総領事から記念品が贈られた ]
民団主催の新年会が続いている。各地方本部団長は草の根レベルで韓日の友好親善に尽くしていくとの決意を明らかにした。一部地方では成人式も同時開催した。
静岡(李宜弘団長、12日=静岡市クーポール会館) 静岡市の小長谷重之副市長は「静岡市は朝鮮通信使ゆかりの都市。民団がこれまで積み重ねてきた多文化共生の実績を見本として、韓国とは文化をキーワードに様々な交流活動を展開していきたい」と抱負を述べた。
天野一県議会日韓友好議員連盟会長(自民党)も民団が主催した昨年の「日韓友好フェスティバル」を挙げ、「民間交流の輪を広げていくうえで、民団との輪がその起点となることでしょう」と後押しした。大口善徳衆議院議員(公明党)からも民団に期待するあいさつがあった。李団長は共生社会実現と同胞の生活向上を目指すと抱負を述べた。この日の司会進行は民団が昨年、新成人を祝った大原彩希さんが担った。
◆成人式も同時に
長野(金龍洙団長、19日=松本市内のホテル) 金団長は「地域に密着した活発な韓日親善交流に励む」とあらためて意欲を示し、第21代国会議員在外選挙への参与も呼びかけた。
新成人の参加者、曺雪雅さん(韓国外国語大学校2年)には、金団長から本名の印鑑と花束が贈られた。曺さんは「在日韓国人として韓日のためなにかお手伝いしたかった」と韓国に留学した理由を語った。
県から太田寛副知事、国会から後藤茂之(自民党)、下条みつ(国民民主党)、太田昌孝(公明党)の各衆議院議員が参席した。
宮城(金政郁団長、18日=パレス平安) 昨年を上回る250人が参加。金団長は戸別訪問の強化による民団宮城の活性化を図ると抱負を述べた。韓日親善・友好促進にも意欲を示した。来賓の井上義久衆議院議員(公明党)、白眞勲参議院議員(立憲民主党)らから祝辞があった。
新年会に先立って新成人の門出を祝った。村井嘉浩県知事からは「日韓の文化を知る貴重な人材として日韓交流の新たな時代を築きあげることを期待する」との祝辞があった。駐仙台総領事館の朴容民総領事は「競争で必ず勝たなければならない対象は自分自身。毎日新たな自分を見つけて」と激励した。
◆韓商と合同で
兵庫(李圭燮団長、15日=神戸市内の結婚式場) 一社韓商兵庫(趙=一会長)との合同。350人が参加した。荒木聡県副知事、久元喜造神戸市長のほか県議、市議も多数駆けつけた。
李団長は「民間レベルの友好親善の礎を守り、地域発展により一層貢献していく」とあいさつ。趙会長も「地域レベルでの韓日経済交流を継続していく」と抱負を述べた。
駐神戸総領事館の朴起準総領事は「文化や観光など、韓日両国の基盤を強固にしていこう」と呼びかけた。この後、会場中央で鏡開きを行った。
広島(李英俊団長、10日=広島商銀本店) 広島商銀(井上一成理事長)、広島韓国商工会議所(金基成会長)との3団体共催。民団を代表して李団長が「韓国と日本の関係がよくなるよう今年も草の根親善活動に尽力していく」と決意表明を行った。
岡山(金成植団長、11日=岡山市内のホテル) 大森雅夫岡山市長と武久顕也瀬戸内市長、国会からは山下たかし(自民党)、逢沢一郎(自民党)、津村啓介(国民民主党)、柚木道義(立憲民主・国民・社保・無所属フォーラム)、高井たかし(立憲民主党)の各衆議院議員が参席した。
新年会に先立って新成人の鄭スミレさんに金団長と駐神戸総領事館の朴起準総領事から記念品が贈られた。
島根(金吾男団長、19日=松江市内のホテル) 金団長は「草の根交流運動を通して市民交流の活性化を図りたい」と述べた。
駐広島総領事館の金宣杓総領事は同民団が推進している多文化共生交流事業を高く評価し、今後に期待を表明した。県日韓親善協会連合会会長の細田重雄県議(自民党)も民間交流の重要性を指摘した。また、遠藤力一県議(公明党)、田村謙介市議(無所属)からもあいさつがあった。
山口(林源玉団長、18日=シーモールパレス下関) 駐下関大韓民国名誉総領事館の山本徹名誉総領事、下関市議会から林透議長、日韓友好促進下関市議会議員連盟の小熊坂孝会長らを迎えた。
林団長は「韓日民間交流の懸け橋となり、草の根レベルで親善事業を後押ししていく」と抱負を述べた。駐広島総領事館の金宣杓総領事は昨年末の韓日両国首脳会談の実現を歓迎し、「未来志向の交流を進めていく機会ができた」と歓迎した。
対立から対話へ
福岡(李相鎬団長、11日=博多区の中華料理店) 新年会の副題は「共生社会は可能か? ~対立から対話へ」。衆議院から原田義昭議員(自民党)、濱地雅一議員(公明党)、田村貴昭議員(共産党)、参議院から下野六太議員(公明党)らが参席。李団長は会場を埋めた170人を前に「対立から対話をモットーとして、草の根の活動を基本に韓日関係の改善に努力していきたい」と述べた。
徳島(姜盛文団長、18日=徳島市内のホテル) 地元県議、市議も多数参加。姜団長は「同胞数約300人の過疎地にもかかわらず、昨年は皆様のおかげで多くの活動ができた」と感謝の言葉を述べた。K‐pop歌手Sanhaが祝賀公演、留学生たちの自己紹介やカラオケ披露もあった。
(2020.01.29 民団新聞)