婦人会中央本部(朴善岳会長)の第26期定期中央大会が17日、東京・港区の韓国中央会館で開かれ、朴会長が再選された
=写真。大会は代議員300人のうち238人が出席して成立。金定子常任顧問が臨時議長を務めて議事を進行した。
選挙管理委員会(崔金粉委員長、婦人会中央本部顧問)の報告によれば、2月21~23日まで第26期会長を担う立候補者の登録を受け付けたところ、名乗り出たのは朴候補一人だけだった。
監査団も前職の姜貞子、劉代永、金貞子の3氏が立候補し、そのまま再選された。
朴新会長は「1期3年はあっという間だった。これまでにできなかったことは次の3年間で仕上げていきたい。2年後には婦人会の結成70周年を迎える。ますます美しく、輝く、成熟した婦人会をめざす」と抱負を述べた。
この日採択された活動方針案を見ると、新たに「ヘイトスピーチ根絶運動」が加わった。朴会長は「国会で対策法案が通ったが、まだまだゆるい。このままでは法をすり抜けてヘイトスピーチをする人たちが出てくるだろう。民団と手を携えて自治体に働きかけ、条例制定を求めていく。地道で息の長い運動をこれからも続けていく」と明らかにした。
大会では現行の代議員300人を250人に減らす案が承認された。これに合わせて、各地方本部の割当金の負担が軽減される。「定期中央大会と中央委員会を分離、2日間かけてじっくり方針討議を」との提案は否決された。
代議員からは例年以上に活発な質疑応答が続いた。崔金粉顧問は「婦人会の底知れぬエネルギーを感じた」と述べた。朴会長も「遠慮なく意見を言える婦人会が理想。今日はうれしかった」と感想を語った。
民団中央本部からは林三鎬副団長、呂健二議長、韓在銀監察委員長が出席した。林副団長は5月の大統領選挙を前に、在外選挙人登録を呼びかけた。
大会に先だっての第31回中央委員会では総括報告、決算、活動方針、予算案などすべての議案を通過させた。定期中央委員会には民団中央本部からは呉公太団長が出席して激励辞を述べた。
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6月から全国大研修会開催…6ブロックで
婦人会中央本部の全国大研修会が6~7月の2カ月間、全国6ブロックで開催される。昨年は約1200人が参加した。組織の結束を図るうえで、本国研修会と並ぶ大きな年間行事の一つとなっている。日程は次のとおり。
◇中北地協(愛知、岐阜、三重、石川、福井、富山)6月8~11日、愛知県蒲郡市三谷温泉「ホテル明山荘」
◇近畿A地協(兵庫、京都、滋賀)6月13~15日、和歌山県白浜町白浜温泉「ホテルシーモア」
◇近畿B地協(大阪、奈良、和歌山)6月15~17日、同上
◇九州・中四国地協(広島、岡山、鳥取、島根、山口、福岡、長崎、佐賀、大分、宮崎、熊本、香川、愛媛、高知)6月21~23日、福岡県朝倉市原鶴温泉「恭泉閣」
◇関東地協(東京、神奈川、千葉、山梨、栃木、茨城、埼玉、西東京、群馬、静岡、長野、新潟)6月26~28日、千葉県鴨川市「鴨川グランドホテル」
◇東北地協(宮城、北海道、青森、山形、岩手、秋田、福島)7月3~5日、北海道札幌市「定山渓グランドホテル」
(2017.3.22 民団新聞)