掲載日 : [2023-01-01] 照会数 : 2451
祝百寿 「靑藜杖」在日にも
韓国政府は100歳同胞に贈る「靑藜杖(チョンリョジャン)」の対象者を昨年から国内にとどまらず、初めて在日同胞にも広げた。駐日韓国大使館の裵京澤総領事が韓国保健福祉部に働きかけた。対象者は2022年10月末で26人を数える。裵総領事は「同胞1世たちの本国に対する愛国心は、経済発展やオリンピック開催の成功に結びついた。1世同胞も毎年その数が減少しているなか、感謝と尊敬の気持ちを込めた」と語った。「靑藜杖」はアガサの幹で作られており、軽くて丈夫。起源をたどると、7世紀の統一新羅時代、時の王が長寿老人の末長い健康を願って贈ったのが始まりとされる。韓国保健福祉部は毎年10月2日を「老人の日」と定め、尊敬の念を込めて長官の名義で手渡している。
韓国政府 昨年から対象枠拡大
民間療法を実践
大阪の男性
民団大阪本部は昨年、光復節会場で対象の男性を祝った。
男性の母親も満103歳まで健在だった。「私も母の血を受け継いだと思います」。「頭悪いからストレスたまらへん。昔のことわざにも『アホは長く生きる』」と笑った。
ただし、54歳からは民間療法の「ベンネット式運動法」を40年以上実践。長年親しんだタバコはやめた。朝晩2回の顔面マッサージも欠かさないため、肌の血色がいい。
「日本で健康寿命は70歳くらいだそうです。私は一人暮らしですが、家事は全部自分でしています。物忘れはしますが、認知症は今のところありません」
毎日の散歩今も
愛媛の女性
愛媛の対象者は女性。日課となっている毎日の散歩は100歳になったいまも欠かさない。趣味の唐辛子づくりは毎年、苗から育てている。
「厳しい時代もありましたが、いまは平穏で幸せな日々を家族と共に過ごしています。韓国政府と日本政府、そして地元の民団からたくさんのお祝いをいただいたことに嬉しい気持ちでいっぱいです」