婦人会東京本部(河貴明会長)の「国際文化作品展」に書画、韓紙工芸、仮面、七宝焼き、押し花など約600点の力作が集まり、10月24、25の両日、韓国中央会館大ホールで展示された。31回目を迎えた今年は、例年以上に支部単位の合同作品が目立った。
婦人会中野支部が足かけ4カ月がかりで共同制作したのは「廃材を利用したエコ作品」。「祖国の伝統を伝えたい」と、金定子さん(婦人会中央本部顧問)がメンバー13人の指揮をとった。
作品は果物や野菜などの生ゴミを乾燥させて使用、韓国の農村風景を立体的に表現したもの。屋根瓦はなすの皮、チョゴリに赤ピーマン、木材はリンゴの皮といったぐあい。小さな滝はティッシュを細く刻んでより合わせた。砂利に見えたのは胡椒の細かい粒だった。観覧者からは、「銀座のギャラリーで展示できるできばえ」との声も聞かれた。
制作メンバーの1人、康仁順さん(婦人会東京本部常任顧問)は、「会員間の親睦と絆を深めることができた」と振り返った。婦人会東京の河会長も、「皆さんが一緒に取り組むことにこそ作品展の意義がある」と合同作品の増加を歓迎している。
このほか、東京日韓親善協会連合会(保坂三蔵会長)からは「日韓国際川柳会」のメンバーによる21句などが出品され、「国際展」らしい彩りを添えた。
(2012.11.7 民団新聞)