掲載日 : [2019-07-09] 照会数 : 11078
在日同胞各界4人が意見発表…韓日関係、文大統領への期待と決意
[ 在日同胞の意見発表を聞く文在寅大統領夫妻 ]
参加者を代表して、生野区コリアタウンで韓国食材店「徳山物産」を営む洪性翊代表、民主平和統一諮問会議・日本近畿協議会の青年文化委員長で大阪青商会長の車奉根氏、「堂島ロール」などスイーツ会社モンシェールの金美花社長、こころの家族「故郷の家」の尹基理事長の4人が意見発表した。
洪さんは、「土、日になると多くの人がコリアタウンを訪れていることを踏まえ、新しい韓国歴史文化や伝統文化にも触れられる場を作っていくうえで協力をお願いしたい」と述べた。
車さんと金さんは、自身の体験談を交えながら、在日への関心をもってほしいと話し、尹さんは「両親の苦労を話しながら、在日1世の苦労を決して忘れず、共生が定着するようリードしたい」と述べた。
文大統領は、それぞれの話に、「皆さんの心が伝わってきた。これからもしっかり関心を持っていく」としながら、「皆さんの一人ひとりの話を聞くには時間が足らなかった。総領事や大使に話していただければ、私にも報告があがる」と応えた。
韓日関係改善を切望…参加同胞の声
「韓日関係の悪化で本当に困っているのは在日です。韓日関係改善に尽力してくれることを願う」との声や、「在日同胞がどれだけ大統領に期待しているか、少しはわかってくれたと思う」と安堵する意見や、「何度も日本に来て安倍首相と話し合ってほしい」との要望も聞かれた。
また、「大統領は遠慮せずに日本にもっとものを言ってほしい。次世代のためにもっと激励の言葉を発してほしい」との願う声もあった。このほか「本国の発展に心血注いで寄与してきた1世たちにねぎらいの言葉をかけていただきたい」や、「在日同胞の長年の宿願である地方参政権の実現のために発言してほしい」と期待を寄せていた。
(2019.07.10 民団新聞)