

在日韓人歴史資料館(李成市館長、東京・港区)主催のロビー展示「ポスターに見る民団の歩み―『民団20年史』より」が、在日韓人歴史資料館ロビー(韓国中央会館1階)で開かれている。
民団20年史(編者‥金秉錫)とは、在日本大韓民国居留民団中央本部・宣伝局が1967年に発行した642㌻におよぶ写真記録集で、正式タイトルは『写真で見る民団20年史』である。
1946年の民団創立から20年間の活動を当時の行事・人物・地域活動の写真資料・ポスターなどで振り返っている。
1945年10月に結成されたのが「在日朝鮮人連盟」(以下、朝連)である。しかし朝連は左派人士によって大衆団体とは違った方向に進んだ。
「思想的に傾かない大衆組織を」と考えた青年らは同年11月16日、東京に3000人を集め、「朝鮮建国促進青年同盟(建青)」を結成。翌年1月20日には「新朝鮮建設同盟(建同)」を結成した。
この2団体が主軸となり46年10月3日、日比谷公会堂に全国から約2000人が集まり「在日本朝鮮居留民団」(以下、民団)を結成した。48年8月15日、韓国政府が樹立され、民団は同年9月、在日同胞の公認団体として正式に韓国政府から認められた。50年6月25日、韓国動乱が起きると、祖国防衛のため志願した642人の在日学生、青年による「在日学徒義勇軍」が編成された。
59年8月に日本と北韓の赤十字間で締結された「在日朝鮮人の帰還に関する協定」による北送画策に対し、民団は全組織を動員し輸送列車を実力で停止させるなどの阻止運動を展開した。
64年に開催された東京五輪では「在日韓国人後援会」を構成し、物心両面で支援した。そして65年には韓日国交正常化が成され、66年には民団創団20周年を迎えた。
李成市館長は「『民団20年史』に掲載されたポスター20点を選び展示した。同ポスターは『20年史』に小さな白黒画像で掲載されているため、当時のイメージでカラーを付け新たに制作した。ポスターは現存せず、原本の『20年史』も中央本部の事務総長を務められた故・呉敬福氏(2011年没)の夫人・河榮希氏より14年に寄贈頂いた貴重な資料だ。往時の3・1節や光復節記念民衆大会、文化・教育活動等に取り組んだ、民団の在日同胞と祖国へのみなぎる思いがうかがえるポスターを通して、『20年史』の本文にあるように『苦難の道を、力強い信念に基づいて成長してきた』活動の姿を垣間見ることが出来る」と語った。
パネル展示は入館料無料(常設展示室は有料、大人200円・学生100円)。7月10日まで。