掲載日 : [2019-04-03] 照会数 : 6580
趙善玉の「飲食知味方の世界」モシチョゲ
春告げるスープ
魚介類3品目は、シジミより少し大きな貝を使ったスープ「モシチョゲ」です。和名はオキシジミです。
日本のオキシジミは、アサリやハマグリを獲るときに混獲されるだけで、これを目的にした漁は行われていないので、各市場へはあまり出回りません。でも、春に売られることはあります。
韓国でも春になると市場では、樽に山盛りで売られています。「モシチョゲ」は風味豊かでさっぱりしているので、ヘジャンクッ(酔い冷ましのスープ)として飲まれています。
以前、料理を題材にした日本のテレビドラマ「深夜食堂」が人気を集め、韓国でもリメイクされました。店主が客の注文に応じて料理を作るのですが、「モシチョゲ」を扱った回では、父親にはヘジャンクッ、一緒にいた子どもには、汁なしのモシチョゲパスタを食べさせていました。
『飲食知味方』には、今まで注目してこなかった材料も多く書かれています。それが現代ではどう変化しているのか比べてみるのも勉強になりますね。
◇材料(4人分)
アサリ300g
水5カップ
ニラ100g
塩小さじ1
◇つくり方
1.アサリを塩水(分量外)に少し浸しておき、砂出しが出来たらきれいに洗っておく。
2.鍋に分量の水と①のアサリを入れて煮る。
3.②のアサリの口が開いたら塩で味付けし、4㎝の長さに切ったニラを入れてから火を消す。
(2019.04.03 民団新聞)