掲載日 : [2019-12-04] 照会数 : 6147
趙善玉の「飲食知味方の世界」コンコギチャンジ
キジ肉か鶏肉か
「コンコギ(キジ肉)」漬物シリーズの2品目は「コンコギチャンジ」です。今回は塩漬けきゅうりを細切りにし、それと同じぐらいの太さに切ったキジ肉を炒めた物で、これもキムチと呼びます。この料理を出すと皆さんから、「これは本当にキジ肉ですか」とよく質問されます。
私が初めて「飲食知味方」の特別講座をした時、キジ肉を入手するのは大変でした。なぜそこまでこだわったかというと、鶏肉との違いを見てほしかったからです。
本書の書かれた朝鮮時代、キジは草原や農耕地、里山を走り回っているものを獲っていましたが、鶏は家で餌を与えなければならないことから飼える家は限られ、卵も産むので貴重な食材でした。現代とは違いますね。
キジは日本に昔からいた「ニホンキジ」と韓国からきた「コウライキジ」がいるそうです。最近ではコウライキジの方が多くなっていると聞きました。狩猟時期は11月から12月なので、今がちょうど旬になります。鶏でも代用出来ますが、ぜひキジ肉で作ってみてはいかがでしょうか。
◇材料(4人分)
きゅうりの塩漬け100g、キジ肉50g、醤油 大さじ1/2、ゴマ油小さじ1
◇つくり方
1.きゅうりの塩漬けを水に浸けて塩抜きし、5㎝の長さに切り、細切りにする。
2.キジ肉を茹でて①と同じ大きさに切る。
3.①のきゅうりと②のキジ肉を合わせ、醤油とゴマ油を入れて炒めて出来上がり。
(2019.12.04 民団新聞)