掲載日 : [2021-11-24] 照会数 : 5667
みんだん生活相談センター…共生社会へ着実な前進 全体会議
[ 生活相談センター2021全体会議 ]
みんだん生活相談センター(金昭夫所長)は18日、都内で2021年全体会議を開催し、今年度の活動を総括し、次年度に向けて地方センター実務人と相談員との意思統一を図った。呂健二団長や金所長、各地方本部の担当者、専門相談員、韓国大使館、在外同胞財団の関係者など60人余りが参席した。
金所長は「コロナ禍のため対面相談の停止が続いたと思うが、電話やネットを活用しての相談を継続した地方も多く、感謝している」とした上で、「広島や埼玉など、数地方を巡回し、現場との意見交換で認識を共にできた」と振り返った。
呂団長も「過去、民団は体系的な行政差別撤廃運動で200項目以上の国籍条項を開放させた。この成果は他の在日外国人にも適用されている。民団はこのように共生社会実現へ先駆的な運動を展開してきた。生活相談センターは同胞の拠り所となっており、誇りを持って活動してほしい」と労苦をねぎらった。
全体報告では全国19カ所のセンターの相談数は10月末現在、約2600件だった。各地方センターの報告を受けて、意見交換と続いた。コロナ禍の関係で対面相談を中断したが、電話やSNSなど、非対面での相談が急増したことが報告された。
中央センターでは幅広く「生活相談センター」の存在を知ってもらうため、リーフレットを10万枚作成し民団事務所だけでなく自治体にも備置してもらったことで韓国人を配偶者に持つ日本人からも多くの問い合わせや相談があったという。
専門相談員の黄置英行政書士の「日本社会における在日外国人の現状」の講演も行われた。
懇親会では、この夏に本格歌手デビューした金昭夫所長がデビュー曲「新宿しぐれ」などを披露し、宴を盛り上げた。
(2021.10.24 民団新聞)