掲載日 : [2022-11-09] 照会数 : 1073
名古屋韓学60周年 開校記念祭でスピーチ大会
[ 初等部奨励賞を贈られた李純秀君のスピーチ ]
【愛知】学校法人愛知韓国学園名古屋韓国学校(張永植理事長、姜裕正校長)が3日、開校から60周年を迎えた。記念日を祝う祭り「韓国語スピーチ大会」が民団愛知本部(河隆實団長)で開かれた。会場は保護者や民団関係者ら170人で埋まった。会場前では3年ぶりにキッチンカーが登場し、韓国料理やソフトドリンクなどを販売した。
出場者は予選を通過した小学生5人と成人12人。それぞれ韓国に対するさまざまな思いと主張を発表した。
小学生の部では「私は絵が好きです」を発表した文 浚君(名古屋韓学シンナヌン班)が「最優秀賞」に選ばれた。
一般の部では「韓国語が持つ不思議な力」と題して発表した竹本有希さん(淑徳大学)が「最優秀賞」に輝き、副賞として1年間の授業料が免除された。
竹本さんは中学生の時、「英語以外の韓国語話せたらめちゃくちゃかっこいいのではないのか」という好奇心から韓国語の勉強を始めてから10年。2019年にはソウルの中央大学に留学を果たした。竹本さんは韓国語は「自分を変え、自分の世界を広げることができる」不思議なものとしてこれからも継続して学んでいくと述べた。
審査委員からは「多種多様で感銘を受けた。すべての発表者に一等賞をあげたい」という講評があった。
名古屋韓学は韓国政府から派遣された教師の金渙さんが1962年9月、在日同胞子弟を主な対象に民団中村支部講堂で始めた民族教育のための夜間学校を前身としている。65年に鄭煥麒初代理事長が就任すると「民族教育50時間制」を提唱し、9個分校を設立した。修了者は76年に1000人を突破した。
現在、40クラス編成で270人が韓国語、韓国文化を学ぶ。
張理事長は「これからの在日社会を引っ張っていく原動力が育っていってほしいし、なるべきだ。名古屋韓学が全力で応援する」と力を込めた