韓国の保守政党「国民の力」は3日、大統領選(6月3日投開票)の党公認候補に金文洙前雇用労働部長官(73)を選出した。
1~2日に党員投票(50%)と世論調査(50%)を実施した結果、金氏(56.5%)が韓東勲(ハン・ドンフン)前代表(43.5%)を上回った。党員投票と世論調査でいずれも金氏が上回った。
金氏は罷免された尹錫悦前大統領に近い。弾劾・罷免の反対派で、保守系の強硬派から強い支持を受けている。
韓氏はもともと尹氏の側近とされたが、党代表になってからは距離を置いてきた。尹氏の弾劾訴追案への賛成を呼びかけたことで保守系の強硬派などからは批判された。
一方、大統領選の各種世論調査では李在明氏がトップを独走している。そのため、党内では尹政権で首相を務めた韓悳洙(ハン・ドクス)氏との一本化が不可欠だとする声がある。