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「グローバルハブ都市、釜山でひとつになる大韓民国」をスローガンにした、第106回韓国国体釜山大会が釜山アジアドスタジアムをメインに、釜山市内82カ所の競技場で10月17日から23日までの7日間行われた。すべての競技が終了した10月23日夜には、総合表彰式を兼ねた閉会式が釜山アジアドスタジアムで行われた。
在日同胞選手団(孫章鎬選手団長)は海外同胞の部であるサッカー、ボウリング、テニス、テコンドー、卓球、スカッシュ、ゴルフ、剣道の8競技のほか、国内競技の柔道、水泳あわせて10競技に59人の選手と監督、コーチなど競技委員29人、選手団本部と参観団あわせて総勢約152人が参加した。
在日同胞はテコンドー、剣道、ゴルフで金メダル5個を獲得したが、ボウリング、テニス、卓球、スカッシュなどで銀6個、銅10個の合計21個のメダルを獲得した。18カ国・地域の海外同胞の部では米国、豪州に次いで総合3位となった。
◆剣道が連覇
在日同胞選手団の金メダルは剣道、テコンドー、ゴルフだった。
昨年、悲願の初優勝を飾った剣道が今年も奮闘した。18日に行われた剣道の初戦は昨年と同じく、宿敵の在ベトナム同胞で事実上の決勝戦。
在日同胞は先鋒と中堅が引分け、次鋒と副将が勝ち初戦を突破。続く準決勝では在米国同胞に圧勝し在豪州同胞との決勝も全勝で2連覇を飾った。
男女あわせて6種目にエントリーしたテコンドーでは、男子+80㎏級の金秀範が10連覇、-58㎏級の文太一も昨年に続く連覇を果たした。
◆最終日のゴルフでメダル量産
大会5日目の21日から3日間行われたゴルフの活躍が光った。男子は昨年、初出場した韓新樹が初日から首位争いを見せ、最終日に逆転し個人戦で金メダルを獲得した。東北福祉大学の全允浩も初日に大きくスコアを崩したが、2、3日目に好調さを見せ、2選手のスコア合計で競う団体戦優勝の活躍を見せた。
女子は個人戦で康美咲が銅メダル、団体でも銅メダルを獲得し、男女ともに全種目でメダルを獲得した。
◆ボウリングは2ピン差で金逃す
期待されていたボウリングでは女子2人戦の金賢淑、黄聖姫チームが首位争いを続けたが、1位にわずか2ピン差で銀メダルという悔しい結果だった。
◆サッカー、全勝でも予選敗退
サッカーは予選リーグで在中国同胞に3-0、在香港同胞に10-0と圧勝したが、同じ勝ち点で在カナダ同胞と並んだ。勝ち点が並んだ場合、一般的な国際ルールでは得失点差、総得点で順位を決めるが、これを省き、いきなりフェアプレーポイント(反則ポイント)を採用する異例のローカルルール。在日、在カナダともノーカードで並んだため、くじ引き抽選の結果、在日は予選脱落となった。昨年に続く「無敗で敗退」という不可解なルールに泣いた。
このほか、テニス男子シングルスと卓球の混合ダブルス、女子シングルスが決勝進出したが、金メダルに届かなかった。
在日同胞選手団は最終的に金メダル5、銀メダル6、銅メダル10の合わせて21個のメダルを獲得し、海外同胞の部で総合3位だった。
優勝は金17、銀6、銅8個と各競技で強さを見せた在米国同胞、2位は金5、銀10、銅7個の在豪州同胞だった。
来年の第107回全国体育大会は2026年10月16日から22日までの7日間、済州特別自治道で開催される。
◆金 5個
金秀範(テコンドー男子+80㎏級)
文太一(テコンドー男子-58㎏級)
剣道団体戦(金文達、髙橋忠志、河文龍、金振奎、金勇十、李建喜)
韓新樹(ゴルフ男子個人)
韓新樹、全允浩(ゴルフ男子団体)
◆銀 6個
金賢淑(ボウリング女子個人戦)
金賢淑、黄聖姫(ボウリング女子2人戦)
朱紗貴、郭満鉉(卓球混合ダブルス)
朱紗貴(卓球女子シングルス)
金賢淑(ボウリング女子マスターズ)
成耀韓(テニス男子シングルス)
◆銅 10個
康美咲(ゴルフ女子個人)
康美咲、申理江(ゴルフ女子団体)
崔嘉愛(テコンドー女子+67㎏級)
文 仁(テコンドー男子-80㎏級)
福坂陸(テコンドー男子-68㎏級)
李瑞月(テコンドー女子-58㎏級)
金炯珠(スカッシュ女子個人戦)
崔菜月(テニス女子シングルス)
成耀韓、申永吉(テニス男子ダブルス)
ボウリング女子5人戦(金賢淑、黄聖姫、金光子、金貞姫、金惠珍、李裕海)