
韓国が議長国を務めた慶州アジア太平洋経済協力(APEC)首脳会議は、11月1日に「域内およびグローバルなサプライチェーンの連結性強化」などを盛り込んだ「APEC首脳慶州宣言」を採択し、閉幕した。
大統領室および外交部によると、第32回慶州APEC首脳会議の成果文書である慶州宣言には、「堅固な貿易と投資がアジア太平洋地域の成長と繁栄に不可欠であるという共通認識を再確認し、すべての人々に回復力を促進し恩恵をもたらす貿易および投資環境の重要性を認識する」との内容が盛り込まれた。また、「グローバルな貿易体制が重大な挑戦に直面している」「変化する国際環境を乗り越えるため、経済協力を一層深めていく」といった表現も含まれている。
一方、昨年のペルーAPEC首脳会議の「マチュピチュ宣言」にあった「自由で開かれた、公正な…貿易および投資環境を提供するため引き続き努力する」という文言は削除された。「世界貿易機関(WTO)を中心とした、規則に基づく多国間貿易体制を支持する」との内容も盛り込まれなかった。