【京都】豊臣秀吉の韓半島侵略(壬辰倭乱1592~1598年)で殺りくした同胞の耳や鼻を埋めたとされる「耳(鼻)塚」(京都市東山区)前で10月23日、慰霊祭が行われた。今年で17回目。社団法人ギョレオル活動国民運動本部(李クォンジェ理事長)が主催した。
李理事長は「耳・鼻塚慰霊祭は歴史的犠牲を記憶し、破壊的戦争を永遠に終息させ、人類に平和のメッセージを伝える意義ある行事だ。未来に向かう上での責務を確かめる貴重な時間であるとともに、韓国国内奉還に向けて私たちは維持的かつ継続して努力すべきだ」と挨拶した。
同国民運動本部京都支部の尹道心支部長が献茶し、浄光本門院彌陀寺の慈弘慧光住職が念仏を唱えた。韓国伝統芸術院の金一志さんが慰霊の舞を捧げ、駐大阪韓国総領事館の陳昌洙総領事が「戦争の古き傷跡が残る耳(鼻)塚は、生々しい平和教育の現場として過去と現在、そして未来の世代を繋ぐ重要な役割を果たしていることを忘れてはならない」と追悼辞を述べた。
慰霊祭には民団京都本部の張祥一団長ら3機関長、王清一常任顧問ら民団関係者、婦人会京都本部の鄭年子会長らのほか、民団大阪本部からも金明弘団長、婦人会大阪本部の朴米子会長ら150人が参列し、地元市会議員らとともに献花した。