婦人会中央本部(劉代永会長)主催の「全国大研修会」が2日、鳥羽市で始まった。通算300回目の近畿A地協(~4日、兵庫、京都、滋賀本部対象)に続き近畿B地協(4~6日、大阪、奈良、和歌山対象)も開催され、AB合わせ約220人が参加した。
今年のテーマは、「韓日国交正常化60周年を迎え、両国の友好親善に寄与しましょう」。劉会長は「民団の傘下団体として活動することは、草の根運動を広く進めていくことにもなる。多彩な講師陣の講義で知識を積み、会員同士の信頼を深める有意義な時間にしよう」と力強く挨拶した。
朴善岳顧問は「研修会が開催できるのも婦人会があってこそ。これからも一致団結し、組織活動を通じて活性化に向けて前進しよう」と激励した。金相英・民団兵庫本部団長が「知らないことを知る、知るべきことを学ぶことは、自身の思考を活性化し、自身の開発と成長を促すものに他ならない」と期待を込め、張祥一・京都本部団長も「講演を通じて新しいことを勉強し、知識を高めてほしい」とエールを送った。
講演では、フリージャーナリストの五味洋治さんが韓国政治の仕組み、韓日関係の今後などについて講演した。在日3世でジャグリングパフォーマーの金昌幸さんは、自身の生い立ち、ハイパーヨーヨーとの出合い、プロパフォーマーになるまでの苦労について話し、「出会ってきた人たちからの言葉に勇気づけられ、今の自分がある」と述べた。
また、蓮池薫・新潟産業大学経済学部准教授は1978年、中央大学3年在学中に北韓に拉致されてからの24年間を振り返り、当時の様子や北韓の現状、拉致目的などについて説明、自身の生活内容についても赤裸々に吐露した。
B地協にかけつけた金利中・中央本部団長は「大統領選挙投票は終わったが、国政選挙にも皆さんの声を届けることが大事だ。在日の存在感を示し、有権者として今後も積極的に選挙登録、投票を」と呼びかけた。