
【京都】日本の敗戦直後に韓半島に帰る同胞を乗せた旧日本海軍の輸送船「浮島丸」が舞鶴湾(京都府舞鶴市下佐波賀沖)で沈没してから今年で80年。浮島丸殉難第80周年追悼集会が8月24日、舞鶴浮島丸殉難の碑公園で開かれた。
主催団体「浮島丸殉難者を追悼する会」の品田茂会長は追悼辞で「浮島丸の爆沈は明治以降の日本の植民地文配や侵略戦争がなければ起こっていなかった。日本および日本人の歴史的責任として、残されたままになっている課題を解決する責任が課せられている」と述べた。
金英王舞鶴支部支団長は「今、韓日関係は改善しているが、政情が不安定になると極右が台頭し外国人を排除しようとする傾向が強くなる。排他主義に同調することなく、善良な在日外国人に被害が及ばないよう切に願う」と追悼辞を述べた。
福岡資麿厚労相が「この惨事を知る方々も高齢化している。戦争の悲惨さと平和の尊さを次世代に語り継がなければならない」とメッセージを寄せた。
京都の自治体関係者、李志勲駐大阪韓国領事、民団京都府本部の三機関長らが参列した。