
韓日文化交流イベント「日韓交流おまつり2025inTokyo」(同実行委員会主催)が9月27と28日、東京・駒沢オリンピック公園で開かれ、両日で約6万人の来場者が韓国料理や韓日の伝統文化を楽しんだ。
今年のスローガンは「両手を携え、より良い未来へ」。韓日国交正常化60周年を記念し、朝鮮通信使の行列が再現され、2001年にJR新大久保駅で線路に転落した日本人を助けようとして犠牲になった故李秀賢さんのオモニ、辛潤賛さんが正使として韓日友好親善を託した「親書」を日本側に伝達した。
開会式で日本側の呉公太実行委員長(民団中央常任顧問)、小路明善委員長、韓国側の孫京植委員長が共同開会宣言した後、金壯〓臨時代理大使が「20年の歴史あるイベントを通じて友好な韓日の流れを大きな川にしよう。両国の伝統文化を学び、伝承し、よりよい明日へ」と呼びかけた。
阿部俊子文部科学大臣、宮路拓馬外務副大臣、金ヨンス文化体育観光部第一次官、朱豪英韓日議連会長、長島昭久日韓議連幹事長、金碩基外交統一委員長、河村建夫日韓親善協会中央会会長らが来賓挨拶を述べた。両国の友情と発展を願い、実行委員長や来賓、高円宮妃殿下、金利中中央団長らが両国の国花、無窮花と桜のフラワーリボンを一本のテープで繋ぐセレモニーで大会が始まった。
27日はよさこいソーランのほか、釜山から来日した約50人の朝鮮通信使行列にスマホで写真と動画を撮影する来場者が多く見られた。28日のステージでは、サムルノリや三味線演奏、テコンドー演武団による板割り、国士館大学空手道部による迫力ある演武などが披露された。クイズ大会では、正解者に韓国往復航空券などが贈られた。
広報・展示・体験エリアには、韓国伝統文化の体験コーナーや韓国食品の即売ブース、韓服試着や韓国の観光情報、記念撮影や韓国書籍販売ブース等が出展され、長い列を作るほどの人気を集めた。韓食販売ブースには、人気メニューが勢ぞろいした。
千葉県からの同胞ファミリーは「初めて来たがマッコリと韓食を楽しんでいる。コンサートもとても楽しみ」と感激していた。夕暮れ時から始まったK‐POPシークレットコンサートでは、韓国ドラマサントラの女王と呼ばれるペク・チヨンをはじめ、男性デュオのキルグボング(GB9)、sis/Tといった実力派人気アーティストがステージに立った。
日韓交流おまつりは今年で17回目。05年の韓日国交正常化40周年を記念した「韓日友情の年」の主要事業として始められ、毎年ソウルで開催されてきた。韓国と日本が共に作り上げるという意味から09年からは毎年ソウルと東京で交流おまつりを開催している。ソウルは10月12日COEXのBホールで開催される。