掲載日 : [19-04-04] 照会数 : 12061
インターネット上の人権侵犯 過去2番目の多さ...法務省人権擁護局
昨年は1910件
昨年のインターネット上の書き込みによる人権被害件数が1910件と前年に続いて過去2番目に多かった。人権侵犯事件の調査処理にあたっている法務省人権擁護局が3月15日付で発表した。
人権擁護局が統計を取り始めた2014年は1429件だった。15年以降から緩やかに上昇し、17年が2217件で最高を記録していた。18年の1910件の内訳をみると、プライバシー侵害と名誉棄損の事案で全体の79・4%を占めた。
法務局・地方法務局は被害者自らインターネット上の人権侵害情報を削除依頼する方法を教示しているが、違法性が認められ、プロバイダなどに直接、削除を要請した事例も419件を数えた。
法務省人権擁護局は2019年度の啓発活動重点目標を「みんなで築こう 人権の世紀」(写真はポスター)とした。東京オリンピック・パラリンピックの開催を間近に控え、違いを認め合う心を育み、これを未来につなげていくことをめざす。啓発活動強調事項には、「インタ‐ネットを悪用した人権侵害をなくそう」、「外国人の人権を尊重しよう」が盛り込まれている。