家族会の黄仁哲代表は、ハイジャック事件は「過去の事件ではなくいま解決すべき重大な人道的問題」だとしながら「国際社会の正義と原則に基づいて送還を求める」と訴えた。また、韓国政府や社会が同問題に冷淡で、家族に忘れることを強要していると批判。「なぜ家族に忘却を強要するのか」として、事件を忘れてはならないと呼びかけた。
同事件は69年12月11日に発生。江原道・江陵発、ソウル・金浦行きの大韓航空機が北朝鮮の工作員によりハイジャックされた。北韓は国際社会の非難が強まったことを受けて70年2月に乗客乗員50人のうち39人を送還した。黄氏の父、黄源さんを含む11人は戻っておらず、生死も確認されていない。
【聯合ニュース】