掲載日 : [18-12-14] 照会数 : 13641
「AI時代に生き残る経営」で特別講演…韓商連
在日韓国商工会議所(朴義淳会長)では13日、東京・港区に「AIが神になる日」(SBクリエイティブ、2017年7月)の著者であり元ソフトバンク副社長の松本徹三氏を講師に招き、特別講演会「AI(人工知能)時代、生き残る経営者の条件」を開催した。各地の韓商役員と会員ら約90人が参加した。
松本氏はまず、現在のAIについての議論は1956年のダートマス会議に始まり、80年代の「エキスパートシステム」に続く第3次ブームだと説明。過去にあったブームとは異なり現在の流れは本物で、AIが人々の生活に想像を絶するほどの変革をもたらすシンギュラリティー(技術的特異点)実現は10年以内に開けるだろう」と述べた。
また、「将来はAIに仕事を取られてしまうのでは?」という悲観的な見方も広がりつつあるが、当面は人間がAIを使う時代。うまく使う人は成功し、うまく使えない人は脱落する」とし、「自己(自国)の利益だけを考える人(国)が最強のAIを先に手に入れると、多くの人と国にとってはAIは悪魔となる」との憂慮点も述べた。
AIの導入について経営者が考えるべき点については①確実にシンギュラリティーが起こるが一喜一憂せずゆるりとした心で対応する②AIのことはつねに考えていること③後継者にはITに強い人間を選ぶ④導入を慌てず売り込みに騙されない…などを強調した。