掲載日 : [22-07-19] 照会数 : 5241
尹徳敏新大使が着任「一日も早く韓日関係改善へ全力」
[ 韓日記者団を前に会見する尹徳敏駐日韓国大使 ]
[ 羽田空港に到着後、記者会見場入り口で民団中央本部の金勇光副団長(左)から花束を受け取る尹徳敏大使 ]
尹徳敏新駐日大使が16日、羽田空港に到着し、韓日取材陣と略式記者会見を開き、「尹錫悦大統領が昨日(15日)、一日も早く、韓日関係が最も良かった時期に改善するという強力なメッセージを私に要請した」と述べ、「駐日大使として最大の努力をする」と記者団に語った。
この日、午前11時過ぎ、大韓航空便で羽田に到着した尹大使は会見会場の入口で民団中央本部の金勇光副団長から花束を受け取って、韓日の記者たちが待ち構える会見会場に入場した。
尹大使は「韓日両国は民主主義、人権などの多くの分野で価値観を共有しており、戦略的利益を共有する最も重要なパートナーだ」としながら、「信頼関係が傷ついてしまった現在の韓日関係を変えたい」と語った。
5月に就任した尹錫悦大統領の外交ブレーンの一人で、安全保障や北韓の核問題にも精通している知日派で日本に広い人脈を持つ。
尹氏は韓日関係と北韓問題など外交安保分野を研究してきた学者で、朴槿恵政府当時、次官級の国立外交院院長を務めた。また、国立外交院の前身である外交安保研究院で約20年間教授として在職した。
大統領選挙後、尹次期大統領の大統領選挙陣営独自のシンクタンクとも言える政策諮問団に参加し、外交安保公約の樹立にも関与した。
尹大使はソラボル高等学校卒業後、韓国外国語大学、米ウィスコンシン大学を経て、1991年に慶應義塾大学大学院で政治学博士号取得するなど、日本留学経験がある。2002年~03年には慶応大学客員教授も経ている。
日本問題を深く研究してきた尹大使は3月の大統領選では尹錫悦陣営で外交政策づくりを担い、当選後の4月24日から28日まで、尹次期大統領の韓日政策協議代表団の一員として日本を訪問し、岸田文雄首相と会談した。6月に大統領府が駐日大使への起用を正式に発表していた。
尹錫悦政府にとっても、日本との関係改善を重要な外交課題のひとつに掲げており、在日同胞社会でも両国の関係改善に向けた尹大使の手腕に期待を寄せている。