在日同胞の中・高校生を対象に夏休みを活用して全国の同世代が連帯を広げる「文化探訪スクール2023」(民団主催、同胞庁後援)の中学生コースが5日に東京で始まった。
昨年の「文化探訪スクール」は広島で開催したが、関東大震災から100年をむかえる今年は、未来を担う次世代に過去の歴史に向き合い、100年前に関東大震災が起きた時、在日同胞に何があったのかを知り、在日同胞史としての「関東大震災」について学ぶ場を設けるために東京開催を決めた。
中学生は北は北海道から、南は佐賀県まで全国から28人が参加した。昨年に続き2年連続で参加する生徒たちも多く、成長した姿での再会を喜びあう場面も見られた。
8日までの期間中、在日韓人歴史資料館の李成市館長による講演「関東大震災から100年」を皮切りに韓国とゆかりのある「高麗神社」見学、都立横網町公園にある「関東大震災朝鮮人犠牲者追悼碑」も訪れ、震災の火災旋風によって命を奪われた犠牲者を偲ぶ。
また、在日文化人を招き「在日のアイデンティティ」について考える時間を設ける他、新大久保散策や班別討論会、全体交流会で親睦を深め合う。
高校生は9日から始まる。