掲載日 : [23-09-08] 照会数 : 3488
学生会「レイジングスターセミナー」開催
[ 東京で開催された「レイジングスターセミナー」 ]
[ 朴昭煕さんの講演を聞く参加者たち ]
[ 中央区立総合スポーツセンターで「運動会」 ]
関東大震災100年学習会「歴史修正主義座視できない」
在日同胞大学生の夏の祭典「レイジングスターセミナー」が5日まで3日間、東京・中央区の研修施設を拠点に開催された。民団中央本部による次世代育成事業の一環。在日本大韓民国学生会(金洋莉会長)が文教局と一体となって企画した。今年は関東大震災から100年にちなんだ学生会独自の企画も登場した。セミナーには全国から61人が参加した。
「レイジングスターセミナー」の会場として東京を選んだのは金会長の発案。金会長は「追悼の意味で東京を選んだ」という。執行部は2日、在日韓人歴史資料館主催のシンポジウム終了後、都立横網町公園に行き、追悼碑に献花してきた。
初日の3日は愛知本部の徐陸哉副会長が「関東大震災の歴史と今」と題して講義した。続いて中央本部の金会長が「現在の日本はどう受け止めているのだろうか」と問題提起。福島瑞穂社民党党首が、政府の責任をただす100年前の国会質問を取り上げ、「政府発の流言を防ぐための検証の実施を」と迫った参院法務委員会(6月15日)での質疑を収録したビデオを放映し、「日本政府の見解がわかる。みんなで見よう」と呼びかけた。
金会長は日本社会に根強い「虐殺なかった」論に「歴史修正主義の流れに巻き込まれようとしている」と強い危機感を表明。さらに「歴史修正主義をほっておくとまた、同じ事件が起きてしまう。正しいことを知ることが大事」と呼びかけた。
開会式には民団中央本部から玄東實企画調整室長が参席、自らの人生を決定づけた1972年の夏季学校の思い出を語った。
引き続き短編映画「ミヌとりえ」を脚本・演出した全辰隆さん(在日韓国人母国修学生会元会長)とアップルTV配信のドラマ「パチンコ」(2022年)に出演した朴昭煕さん(学生会中央本部元会長)が講演した。
4日は中央区立総合スポーツセンターに移動し、大縄跳びなどの「運動会」に興じた。