掲載日 : [19-11-13] 照会数 : 11309
釜山芸術団が特別参加「川越唐人揃い」
[ 地元の高校生らが横断幕を手にパレードを先導 ]
[ けやき学園のこどもたちによる楽隊 ]
[ こども通信使(右)も加わった韓日友好のセレモニー ]
【埼玉】多文化共生・国際交流パレード「川越唐人揃い」(同実行委員会主催)が10日、川越市内であった。これは1700年ごろに川越氷川祭礼(川越祭り)でお披露目された朝鮮通信使の仮装行列「唐人揃い」を現代に復活させたもの。総勢500人以上が江戸時代の面影を残す蔵造りの街並みをにぎやかにパレードした。
けやき学園の子どもたち60人が楽隊を組んで一行を先導。特別参加の釜山芸術団の吹打隊が整然とした隊列を組んで続いた。正使は釜山文化財団の姜東秀代表理事、副使は第12回正使(1811年)を務めた金履喬の子孫にあたる金玄鎮氏がそれぞれ扮した。この後を「従事官」「上官」「女官」などが続いた。
本部前では「韓日友好のセレモニー」が行われ、正使役の姜代表理事と、江戸時代の豪商で唐人揃いの生みの親となった榎本弥左衛門に扮した地元の有志が書の交換を行った。「子ども通信使」からは「絆」と書かれた書がお披露目された。釜山芸術団はセレモニーに先駆けて「獅子の舞」を披露した。
蓮馨寺での開会式で実行委員会の江藤善章代表は「憎しみや蔑みから平和は生まれない。平和は笑顔と笑顔から生まれる。笑顔いっぱいの1日をつくりましょう」とあいさつ。川合義明川越市長がパレードの継続開催に期待感を示した。