掲載日 : [22-07-22] 照会数 : 8012
韓国ビザ受付民団でも…神奈川本部が窓口開設、住民の利便性向上図る
[ 民団神奈川本部事務所内の受付窓口 ]
【神奈川】民団神奈川本部(李順載団長、横浜市)は同事務所内に韓国ビザ(査証)の申請窓口を設け、12日から受付を始めた。管轄の駐横浜大韓民国総領事館はすでに第一種資格旅行会社に限って代行業務を認めているが、同本部の要請を受け、新たに「韓国ビザ受付センター」として追加したもの。曺壽昭事務局長は「駐横浜総領事館との間で築いてきた長年の信頼関係が実った」と喜んでいる。
初日は午前7人、午後は13人の予約が入った。窓口処理には1人あたり15分の時間を見込んでおり、この日はスムースに作業が進んだ。曺事務局長は「初日からミスしないよう、時間に余裕を持たせた」という。
今後は処理件数がさらに増えてくるものと見込んでおり、いずれは一人あたり10分、最終的には5分に縮めていく。開設日も今後、平日ばかりか土曜日に拡大していきたいとしている。さらに、事前に予約していなくても、空き時間に受付できるよう態勢を整えていく方針。すべては住民の利便性を第一に考えてのことだ。
ビザは最もベーシックな観光のほか、トランジット(通過)、商用、就労、就学・留学、ワーキングホリディーなどさまざま。窓口では領事館と同様、申請にかかわる提出書類がすべてそろっているか、適正なものであるか否か、旅券の有効期限などをチェックしている。窓口担当者は一般旅行業務旅程管理指定研修修了証を持つ。
神奈川では横浜華僑総会が中国ビザの代行業務を担っているという先行事例がある。大手旅行会社でも業務を代行している。「なぜ、民団ではできないのか」。同本部の李団長は尹喜粲総領事と何回もミーティングを重ねてきた。
いざ、本国から公文がおり、実行が決まると、同総領事館側の対応は早かった。逆に民団側が準備と対応をせっつかれる形となった。曺事務局長はGOサインが出てからスタートするまでの数日間、「眠れない日が続いた」と話している。
韓国ビザ受付センター
申請予約は神奈川県・静岡県・山梨県在住者が対象。代理申請は不可。申請およびビザ受け取りには必ず本人が出向かなければならない。予約にあたっては日本出国までに3週間以上の余裕が望ましいという。当面、予約なしの当日受付は原則不可。予約は1件につき1人の対応となる。メール、電話での予約・変更・キャンセルは行っていない。神奈川県横浜市神奈川区鶴屋町2‐10‐1 4階。予約申請時間は10~16時。申請手数料5000円。