掲載日 : [22-01-18] 照会数 : 7615
韓日友好と次世代育成へ…民団中央・東京合同新年会
民団中央本部と東京本部は12日、東京都内のホテルで2022年中央新年会を開催した。コロナ禍が続く中、昨年に続き、感染防止に細心の対策を施すため、アクリルボードで仕切った着席形式とし、通年の3分の1となる170人程度に規模を縮小した。メーン看板には「韓日友好」「次世代育成」との今年のテーマを掲げた。日韓議員連盟をはじめ、日本の各政党議員と日韓親善協会の役員、韓国からは映像を通じて祝辞が寄せ、韓日関係の改善とヘイトスピーチ根絶に努力していくことが述べられた。
はじめに昨年1年間の活動を映像で振り返った。2年越しに続くコロナ禍の影響で多くの行事や事業が中止・延期・規模縮小の状態を余儀なくされたが、前年の経験を生かし、各地方本部と支部、そして傘下団体はオンラインとオフラインを合わせたハイブリッド形式でイベントや会議などを展開したことや、緊急事態宣言の全国的解除後、一斉に対面形式に転換し、この2年分の「再会の喜び」に取り組んだことがわかる。
呂団長は「今年も同胞の生活を守り、韓日友好をめざすことが一番だ」と強調しながら、「昨年、民団が実施したワクチン職域接種では11カ国の在日外国人の方が訪れ、非常に喜ばれた。民団の運動が多くの在日外国人の生活の手助けにつながっている。今後、多文化共生を念頭に置いた活動も展開していきたい」と述べた。
姜昌一大使は「コロナという前代未聞の状況にありながらも、民団は知恵を発揮して活動を展開したことを誇らしく思う。また、在日同胞の母国への貢献と奉仕、そして支援があったからこそ、ここまで発展した韓国がある。改めて感謝の意を表したい」とし、「今年は『黒い虎の年』といわれ、黒い虎は山から地に下りて人間社会に貢献するとの伝えがある。この黒い虎の機運が皆さんに訪れ、韓日関係がより良好になることを願っている」と期待を込めた。
来賓として出席した日本の各政党の国会議員も韓日関係の改善とヘイトスピーチの根絶に努力していくことを表明した。
通年なら、来日していた韓国の議員ら各界来賓が今年もコロナ禍の関係で傘下を断念。映像を通じてメッセージが寄せられた。
韓日議員連盟の金振杓会長は「韓日関係には様々な懸案事項が山積していますが、韓日議員連盟は与野党が知恵を集め、日韓議員連盟と協力し、両国関係をより一層未来志向的に発展させるため最善を尽くす」と述べた。
韓日親善協会の柳興洙会長は「在日と同胞の皆さんはコロナ禍に加えて韓日関係の悪化によって、日常生活がとても苦労が多かったことと思います」としながら、「日本では岸田政権が発足し、韓国も3月の大統領選挙で新政権がスタートする。両政府がともに新出発することで関係改善に動くと思うし、皆様の生活がより発展し、良くなると期待している」と述べた。
在外同胞財団の金星坤理事長も「コロナの傷跡がついた2021年が過ぎ、壬寅年が明けた。新年は皆さんとご家族の皆様がともにトラのように力強く生き、夢を叶える年であることを願う」と期待を込めた。
この後、民団東京本部の李壽源団長の発声で乾杯したあと、昨年12月に公開された創団75周年イベント映像のダイジェスト版が上映された。