掲載日 : [22-11-24] 照会数 : 4525
婦人会秋季研修に420人、「民団と歩調合わせ前進」
[ 講演に聞き入る東地区研修会の参加者 ]
[ 240人が集まった西地区研修会 ]
「在日韓国女性の方向性と役割セミナー」と題した婦人会中央本部(劉代永会長)の秋季全国大研修会が東地区は9、10日、西地区では21、22日に開催、420人が参加した。
東・箱根 西・大阪
学び、語り、濃密な交流
東地区は神奈川県のホテルで開催。13地方から昨年を上回る180人が参加した。事前に130人と想定していた主催の婦人会中央本部を驚かせた。
劉代永会長は「たくさんの参加をうれしく思う。韓国では新政権のもと韓日関係改善への気運がたかまっている。婦人会は、地域との共存共栄、さまざまな交流を通じて架け橋的存在になるとともに、支部、地方あっての中央として三位一体、民団中央と歩調をあわせて邁進していく」と決意を語った。
民団中央本部の呂健二団長は「今日の集まり、さすが婦人会、すごいと思った。地域同士、同胞同士仲良くより良い環境を作っていくことが民団、婦人会の仕事。2日間楽しく勉強してください」と激励した。
東地区来賓には駐日韓国大使館の裵京澤総領事、民団中央本部の呂健二団長、神奈川本部李順載団長らが参席した。
初日は笑顔の接客術「笑みトレ」で全国の企業を回って指導している高木礼子さん(株式会社「高い城」代表取締役)が講演した。後半は東京都内でカヤグム教室を主宰する金美仙さんが「散調」、「南道民謡」を演奏。会場からのアンコール「アリラン」に踊りだす参加者も見られた。
2日目には前参議院議員の白眞勲さんが講演した。千葉から参加した金一恵さん(婦人会千葉本部総務)は「1泊2日という短い時間のわりには工夫された、中身の濃い研修だった」と感想を語った。西東京本部の金金子会長は「白眞勲さんの差別体験に共感できた。いろんなことで勉強になった」と笑顔を見せた。
西地区研修会は、大阪韓国人会館で開かれ、愛知、岐阜、三重、広島、福岡など20地方本部から240人が参加した。
来賓として、民団大阪本部の李元徹団長、民団奈良本部の李勲団長、民団滋賀本部の金東凡団長、白眞勲前参議院議員らがかけつけた。
大阪の李団長は「大阪での開催に感謝。2日間の講義で得た知識を形にし、明るく楽しい婦人会を実践するとともに、お互い刺激し合いながら発展していこう」とエールを送った。
一般社団法人在日コリアンマイノリティー人権研究センターKMJ理事の盧桂順さんが「朝鮮女性史」をテーマに、古代三国時代、高麗時代、朝鮮時代、日本統治時代の女性たちが、どのように関わり活躍してきたのか、生きざまなどについて講演した。
翌日は、シティバンク(銀行)代替投資戦略グループアジア太平洋地域統括責任者の経験をもつ京都国際学園副理事長の高暢隆さんが、約30年間海外で学び働いた経験を通じて子どもたちの教育の導き方について講演した。
午後からは、大阪城公園と生野区疎開道路の大阪コリアタウンを見学した。