掲載日 : [22-12-16] 照会数 : 4360
太永浩国会議員が北韓情勢で時局講演
韓国の与党「国民の力」に所属し、韓日議員連盟のメンバーでもある太永浩国会議員が15日、東京・港区のホテルで時局講演会に臨み、対北韓政策に対する提言を行った。民団中央本部が主催した。
太議員は南北統一について言及し、「できる」と断言した。その理由は韓国の映画やドラマに精通している1981~2010年生まれの「MZ世代」が北韓で成長してきていること。この世代は個人の価値観を尊重し、未来よりも現在を大切に生きるという特徴がある。
太議員は「核心階級の子弟が公の場で人目はばからず抱擁しあい、金日成主体思想の塔が見下ろす川でヨットを借りてワインを飲んでいる。私たち旧世代とは違う教育を受けた世代が育ってきた。彼らは『トンム』とは言わない。日常的に韓国での言い回し『いい朝ですね』を使う。彼らが成長して指導階層に育った時、統一が達成されるであろう」と展望した。
今回は日本の国会議員と話し合い、安保を中心により緊密な韓日関係を構築するために訪日した。なかでも「ジーソミア」(韓日秘密軍事情報保護協定)の正常化を重視しているという。
太議員は北韓の外交官として英国で大使に次ぐナンバー2の公使を務めていた2016年に脱北した。3万3000人とされる韓国在住の脱北者については「安定して暮らせるようにすること、成功ストーリーをつくり続けるならば北朝鮮は崩壊する」と言い切った。