掲載日 : [23-02-01] 照会数 : 4512
在日2世柔道家 許ミミがポルトガルGPも制覇
[ 許ミミ選手(柔道連盟提供) ]
韓国女子柔道の看板選手、許ミミ(21歳)が昨年の世界選手権優勝者を破り、国際柔道連盟(IJF)ポルトガルグランプリで金メダルを獲得した。
許選手は1月28日(韓国時間)、ポルトガルのアルマダで行われた女子57キロ級決勝で、ラファエラ・シウバ(31)を延長戦の接戦の末、一本勝ちで制して優勝した。
シウバは16年リオデジャネイロオリンピックの金メダリストであり、昨年の世界選手権大会の覇者でもある。長く女子57㎏級に君臨するベテランだ。
しかし、許選手は試合中、若さにものをいわせてシウバを追い込み、きれいに勝利した。規定の4分間で指導(反則)を1つずつ取られ、勝敗がつかなかったが、延長戦でシウバは防戦一方となり、勝負は延長3分30秒でついた。許選手は体力が底をついたシウバを左肩背負い投げで倒し一本勝ちした。
2002年、日本で生まれた在日2世の許選手は、21年に日本国籍を取得せずに体育会柔道チームに入団し、出場する国際大会ごとに優秀な成績を収めている。昨年10月のアブダビグランドスラムでは、東京五輪優勝者のコソボのノラ・ジャコバを一本で下して優勝した。
また同日、男子66キロ級に出場したアン・バウル(29)は、チロボブ・ムクリディン(ウズベキスタン)と決勝に進出したが、反則負けで銀メダルとなった。
男子の李ジュンファンも金獲得
柔道の新星、李ジュンファン選手(21歳)も男子81キロ級決勝で、ハズエフ・エルジャン(アゼルバイジャン)を延長戦の接戦の末、技ありで破って金メダルを獲得した。