文大統領は会談で、先月末の米朝首脳会談の結果をはじめ、朝鮮半島を取り巻く外交・安全保障環境について説明した。特に、ベルギーがこれまで文在寅政権の対北朝鮮政策を支持してきたことに感謝の意を伝え、引き続き朝鮮半島平和プロセスに協力してほしいと求めた。ベルギーは今年から国連安全保障理事会の非常任理事国を務めている。
これに対し、フィリップ国王は朝鮮半島の平和定着に向けた文大統領と韓国政府の努力を高く評価するとともに、今後も変わらず支持し、協力するとの立場を示した。
両首脳は、1901年の国交樹立以降、両国が政治、教育、文化などさまざまな分野で友好・協力関係を継続的に発展させてきたとの認識で一致し、特に2国間の貿易・投資が大きく拡大していることを前向きに評価した。青瓦台によると、韓国とベルギー間の貿易額は2016年の35億ドル(約3850億円)から18年は47億ドルに急増した。
両首脳はあわせて、化学、医薬、物流など従来の協力分野に加え、バイオ、スマートシティーなど新たな分野でも協力を目指すことで一致した。人的交流を拡大していくことでも意見を同じくした。