掲載日 : [22-11-07] 照会数 : 4628
尹大統領 梨泰院事故で謝罪「責任ある人には厳正に責任問う」
尹錫悦大統領が7日、ソウル梨泰院惨事に関連し「言葉で言い表せない悲劇を迎えた遺族と痛み、悲しみを共にしている国民に申し訳ない気持ち」とし、事実上、国民に向けて謝罪をした。
尹大統領はこの日、大統領室で開かれた国家安全システム点検会議の冒頭発言で、「息子、娘を亡くした親の心境とは比べられないが、国民の生命と安全を守るべき大統領として悲痛で気持ちが重い」とし、このように明らかにした。そして「もう一度、犠牲者の冥福を祈り、遺族に慰労の言葉を伝える」と述べた。
尹大統領は「信じがたい惨事の前で依然として戸惑っていて胸が痛むが、政府は今回の惨事を責任を持って収拾し、二度とこのような悲劇が起きないよう安全な大韓民国をつくることにすべての力を注がなければいけない」と強調した。
続いて「そのために政府は各種災難安全事故に関する制度を全面的に見直し、積もり重なった構造的な問題点を果敢に改善していく」とし「産業災害、災難災害はその重要性を勘案し、別の機会にこうした点検会議を開催する」と話した。
この日の国家安全システム点検会議では大衆に人命被害をもたらしかねない脅威に対する安全管理として人波管理、緊急救助システムなどが議論された。
尹大統領は「災難対応の基本は先制的な対応と被害の最小化」とし「災難に先制的に備えるためには何よりも危険要因を十分に把握することが重要だ」と述べた。続いて「現行の安全診断のように特定の施設や対象だけでなく、危険を招く状況についても災難対応の概念で接近する必要がある」と付け加えた。
また「日常で接することがある代表的な危険状況が人波」とし「人波の中での事故を防ぐための管理の基本中の基本は、車道を遮断するなどして人波の占有空間、通行空間を広げ、人波の密集度を低めること」と話した。
尹大統領は「地下鉄、ショッピングモール、競技場、公演会場、道路など人波殺到場所とその形態によってさまざまな安全管理体系が必要だ」とし「いくら最先端システムを備えて完ぺきなマニュアルを準備したとしても、危機状況をまともに認知できず、迅速に伝えて共有することができなければ適期に必要な措置が実行されず、このような悲劇は繰り返されるしかない」と指摘した。
梨泰院惨事で表れた総体的対応問題については「我々の社会のさまざまな危険に効果的に対応するため、安全管理の権限と責任、迅速な報告体系に関して全般的な制度的検討がなければいけない」とし「特に国民の安全を守るために危険に備えて事故を予防する警察の業務については大々的な革新が必要だ」と述べた。
尹大統領は「今回の惨事に対する真相究明が徹底的に行われるようにし、国民にその過程を透明に一点の疑惑もなく公開する」とし「その結果に基づいて責任のある人に対しては厳正にその責任を問う」と明らかにした。
続いて「政府は事故の収拾と徹底的な真相究明、安全管理体系の全般的な革新を通じて、安全な大韓民国をつくることに最善を尽くす」とし「国民が日常を回復して日常生活に専念できるよう政府がさらに努力する。私が責任をまとめる」と約束した。
尹大統領は「我々の社会が痛みと傷を乗り越えられるように心を一つにしてほしい」とし「もう一度、犠牲者の冥福を祈り、遺族にも深い慰労の言葉を伝える。治療中の方々の早期快癒を祈る」と述べた。