文大統領は、韓国戦争の終戦宣言こそ韓半島で和解と協力の新たな秩序をつくる重要な出発点になるとの考えを示し、終戦宣言の主体を韓国戦争当事国の南北米または南北米中に具体化した。
また、国際社会に向けて「韓半島の終戦宣言のために力を集結してもらいたい」と呼び掛け、終戦宣言が実現したときに非核化の不可逆的な進展とともに完全な平和が始まると強調した。
北韓に対しては「地球共同体時代にふさわしい変化を準備すべきだ」とした上で、韓国戦争などで生き別れになった南北離散家族の再会を早期に推進し、北東アジア防疫・保健協力体などを通じた感染症や自然災害への対応を提案した。
文大統領は30年前の南北の国連同時加盟について「決して分断を永続させるためのものではなかった」とし、「南北が周辺国とともに協力するとき、韓半島に確固たる平和を定着させ、北東アジア全体の繁栄に寄与することになり、いずれは協力で平和を実現させた『韓半島モデル』と呼ばれるようになるだろう」との見通しを示した。その上で「国際社会が韓国とともに北に対し絶えず手を差し伸べることを期待する」と語った。
また、韓半島の平和の始まりは「常に対話と協力だ」とした上で、南北間、米朝間の対話の早期再開を促すとともに、「残りの任期の間、共生と協力の朝鮮半島のために最後まで最善を尽くす」と述べた。
文大統領は新型コロナウイルス流行で互いに包容し協力する「地球共同体時代」が誕生したとし、地球共同体が解決すべき当面の課題として新型コロナ危機からの包容的回復、気候危機への対応、韓半島の恒久的な平和を含む平和で安全な暮らしなどを挙げた。