掲載日 : [22-11-09] 照会数 : 4511
疎遠団員と接点強化へ 民団奈良が家庭訪問
[ 家庭訪問を前にした奈良本部の活動者たち ]
「ネットワークを作ろう!」
2年連続、2日間で91世帯
【奈良】民団奈良本部(李勲団長)は5~6日の両日間にわたって「ネットワークを作ろう! 奈良県本部家庭訪問活動」を実施した。昨年、コロナ禍の影響で行事の中止や延期が相次ぎ、団員との接点が減少していることを踏まえて、初めて家庭訪問活動に踏み切っている。
昨年に次いで2回目となる団員同胞世帯への訪問活動は、団員と同胞たちの把握と併せて、疎遠な団員と顔を合わせることで接点強化を図ることを目的とし、5日は奈良支部管内、6日は北葛支部管内など2日間で91世帯を訪問、65世帯との面談が実現した。生駒、郡山、桜井の各支部管内に居住する団員同胞家庭は12日に訪問する予定だ。
活動者は民団オリジナルのジャンパーを着用し、1組3~4人、4~5チームに分かれて訪問活動を続けた。
中央本部組織局からも応援にかけつけ、奈良本部の三機関役員はじめ各支部支団長や婦人会本部支部の他、地元婦人会常任顧問の劉代永婦人会中央会長も加勢し本部、支部、婦人会の幹部合わせて総勢17人で団員宅を訪問した。特に今回は婦人会役員らが多数参加した。
各家庭には民団で製作したMINDANロゴ入りのデスクバックやタンブラー、そして奈良県本部が用意したお米3㌔を配布。団員との接点を拡大するため、災害時の緊急連絡網つくりをアピールすると快く携帯番号などを提供してくれる家庭も多く見受けられた。民団への要望や意見の聴取なども支部活性化のための大きな目的だった。
昨年は久方ぶりの対面も多く、「民団への協力と、訪問はいつでも歓迎する」と好反応を見せる団員もいた。今回も総じて反応は悪くないが、やはりこの数年で民団と疎遠になった同胞からは厳しい反応もみられた。
劉代永会長は出陣式で「去年は反応が総じて良かった。久しい再会もあり感動的だった。家庭訪問は焦らずにじっくり長く続けていくことが大事」だと述べ、団員との接点拡大に意欲的に取り組む活動者たちを激励した。
総括会議では李鍾任婦人会長が「昨年からの訪問活動を通じてたくさんの接点ができた。良くも悪くも団員からのいろんな意見もあった。この点と点を小さくてもいいから線に結び付けていきたい」と述べ、場内から来年も継続して家庭訪問を実施しようとする意見が相次いだ。
李勲団長は「婦人会を中心に支援していただき感謝する。来年6月には北葛を中心に訪問活動を実施したい」と支部活性化に意欲を見せた。