


【広島】民団広島県本部(金基成団長)は5日、平和記念公園(広島市中区)内に設置されている韓国人原爆犠牲者慰霊碑前で第56回慰霊祭を執り行った。犠牲者遺家族や駐広島総領事館関係者、韓日議連関係者、民団関係者、広島市議会、県議会議員など約230人が参列した。この1年で亡くなった10人の被爆者を加えた計2824人の死没者名簿を奉納した。
慰霊祭を主催する民団広島本部の金基成団長は追悼辞で「被爆者は80年間、心と体に傷を背負って一生懸命生きている。核兵器の抑止力に頼ることでは平和と未来は訪れないということを訴えつづけていく」と述べた。
韓日議連の朱豪英会長は「韓日の議員たちが共に悩み、原爆被害者の子孫が両国政府の厚い支援を受けられるよう努力していく」と誓った。 駐広島韓国総領事館の姜鎬曽総領事は「在日同胞の80年の歴史が刻まれたこの慰霊碑は広島に住むすべての同胞の哀悼と期待の象徴として長く残るだろう」と述べた。
民団中央本部の金利中団長は「核兵器の恐怖と悲劇が二度と繰り返されないよう、平和な世界をつないでいくために共に努力していこう」と訴えた。
追悼辞の後、広島婦人会のメンバーたちが鎮魂の思いを込めて原爆犠牲者慰霊歌を合唱した。