掲載日 : [18-07-20] 照会数 : 9570
山梨「在日講座」で田中宏さん講演
【山梨】民団山梨本部(李正炯団長)は12日、同本部の「第2回在日講座」の講師として田中宏さん(一橋大学名誉教授)を迎えた。
田中さんは「私的備忘録―戦後日本の外国人政策と市民運動の挑戦」と題して講演した。
田中さんは女性1人あたりの出産数を上げながら、「4・37人だった戦前はハワイをはじめ海外に人口の1割を出し、国際社会に人種差別撤廃を求めたりもした。GHQ時代の外国人保護の改革を骨抜きにさせ、独立後は国籍を盾に日本帝国時代とは逆に差別してきた。だが、難民条約や国際人権規約によってそれなりに改善された」と述べた。
いま、日本は少子高齢化により、技能実習の名のもとにさらに外国人を入れようとしている。
田中さんは「労働者としてではなく、人として受け入れなければならない」と指摘。「4回も外国人が地方選挙で投票、外国人処遇基本法、多文化家族支援法、支援センターもある韓国の外国人政策を日本は見習わなければならない」と強調した。