掲載日 : [18-09-13] 照会数 : 10112
【鳥取】歴史を記憶し語り継ぐ 荒金鉱犠牲者の慰霊祭
[ 民団鳥取本部の黄龍也団長が祭主を務め、祭文を奉読する(荒金地区公民館) ]
【鳥取】1943年9月に発生した鳥取地震のために岩美町大字荒金の日本鉱業株式会社岩美鉱業所澱物推積所の堰堤が決壊し、大量の鉱泥に飲み込まれて亡くなった同胞の鉱山労働者と近隣住民合わせて65人を慰霊する民団鳥取本部(黄龍也団長)主催のチェサ(慰霊祭)が10日、事故現場近くで営まれた。
この日は豪雨の影響で慰霊碑前での祭事が不可能となり、荒金地区公民館での開催となった。主催団体を代表して祭主を務めた黄団長が祭文を奉読。亡くなった同胞への慰霊と併せ、正しい歴史認識と人権の尊厳を訴えた。この後、参列者50人全員が献花した。
同本部の薛幸夫常任顧問は謝辞のなかで「慰霊事業を通じてこの歴史を記憶し、語り継がねばならない。これはわれわれみんなの使命だ」と語りかけた。駐神戸総領事館からは柳孝淑領事が参列した。