掲載日 : [18-09-18] 照会数 : 12634
「川崎らしい反ヘイト条例」求めて 市民団体シンポ
[ 東京弁護士会人種差別撤廃モデル条例案について解説する金竜介弁護士 ]
【神奈川】川崎市にヘイトスピーチの抑止・拡散防止のための条例制定を求めて運動している市民団体「『ヘイトスピーチを許さない』かわさき市民ネットワーク」は15日、同市川崎区の市労連会館に東京弁護士会外国人の権利に関する委員会委員の金竜介弁護士を招き、「川崎らしい条例案を考える」シンポジウムを開いた。
金弁護士は弁護士15人で構成するプロジェクトチームの座長として地方公共団体向けに取りまとめた「東京弁護士会人種差別撤廃モデル条例案」について解説。いくつかのポイントを押さえたうえ、なかでも違反者に5万円の過料を科す行政罰について確信的な人種差別団体を念頭に「最低限必要」と強調した。
市は来年3月にも条例の骨子案を示し、パブリックコメントを募るものとみられている。市民ネットワーク事務局の山田貴夫さんは「当事者の声をどれだけ反映していけるのか。禁止効果のある条例をつくるため、市民が厳しくチェックする役割がある」と呼びかけた。シンポには市民100人が参加した。