一般社団法人在日韓国商工会議所(趙成允会長)の第60期定期総会が6月30日、東京港区の韓国中央会館で開かれ、2年の任期満了に伴う役員改選で、新会長に京都韓商の名誉会長で在日韓商副会長の金芳秀氏
=写真=が選出された。総会は126人(委任状含む)が出席して成立した。
任期満了を迎えた趙会長は「コロナ禍の上にロシアのウクライナ侵攻など世界の急変で、経済にも大きな影響が出た2年だった。国境を越えて社会に貢献することも私たち商工人の役割だと思う。その上でも全国の韓商がひとつになって力をあわせよう」と呼びかけた。
民団中央本部の呂健二団長、駐日韓国大使館の金玟澈経済公使らが来賓として出席し、激励辞や祝辞を述べた。
総会では2021年度事業報告と収支決算を承認後、2022年度事業計画案と予算案を審議し承認された。
報告ではとくに、予定していた創立60周年式典がコロナ禍の影響で延期を余儀なくされたが、過去20年分の歴史記録をデジタルで残す事業を1月からスタートしていることが強調され、新年度事業方針にも取り組まれた。
任期満了に伴う役員改選では、選挙管理委員会(韓昌祐会長)より金芳秀氏が単独立候補であったことを報告。立候補者への質疑応答などが行われた後、理事会での信任投票と総会での会長選任承諾を得て、第13代会長に就任した。
金会長は所信表明で①事業に直結するサービス提供②ルールに基づいた組織運営③地方官省との連携強化④循環型意見収集⑤韓日関係改善の5点を掲げた。
金会長は京都青商を皮切りに約40年にわたって、地方韓商や民団京都の活動に関わってきた。立候補登録後は全国を循環し各地方の会員と意見交換してきた。
就任のあいさつでも「皆様と意見を交わし合い、共に考え共に行動する韓商をめざしたい」と抱負を述べた。
なお副会長には金淳次(東京)、趙珉一(兵庫)、河泳達(神奈川)、柳和明(愛知)、金廷守(京都)、崔勇雄(鳥取)、黄鍾吉(東京)の7氏を任命し承認された。