掲載日 : [22-08-05] 照会数 : 9287
秋に3年ぶり合同総会…ノービザ再開働きかけも 韓日・日韓議連が合意
[ 民団幹部らとの懇談会であいさつする尹昊重韓日議員連盟幹事長(8月4日) ]
[ 10月以降に合同総会開催を決めた韓日・日韓議員連盟の合同幹事会議(8月4日) ]
民団幹部らとも懇談会
日本を訪問した韓日議員連盟所属の国会議員10人は4日午後、日韓議員連盟議員らと参議院議員会館で韓日・日韓議員連盟合同幹事会議を開き、両国関係に関する意見を交換し、関係改善を目指す取り組みの一環として10月以降にソウルで3年ぶりに両議連の合同総会を開催することを決めた。
韓国からは尹昊重、李亮壽、朴在昊、金漢正、姜旻局、梁香子、姜恩美、林五卿、金周暎、裵賢鎭の10人。 日本側からは額賀議員のほかに、野田聖子自民党幹事長代行など国会議員14人が出席した。
韓日議員連盟幹事長の尹昊重議員は「コロナの関係で2年以上ににわたって交流が中断された。この会議は両議連が通常の交流を復活する始発点でもある」としながら、「これまで培ってきた両国議連の経験と知識を土台に努力していけば、両国関係に新たな弾みが生まれるだろう」と強調した。
あわせて「韓日両国は東アジアで唯一、自由と民主主義、人権の重視を共有し協力を実現できる国家」し、「過去の河野談話、村山談話、菅直人談話の精神を継承し、さらに発展させ、韓日両国関係の礎にしよう」と呼びかけた。
日韓議員連盟会長の額賀福志郎衆議院議員は「日本と韓国は自由と民主主義、法の支配、人権尊重などの価値観を共有する最も大切な隣国」とし「(ロシアの)ウクライナ侵略戦争で国際情勢が緊迫している中、日本と韓国、米国の協力が不可欠だ」と述べた。
日韓議連幹事長の武田良太自民党衆議院議員は、「慰安婦問題や徴用訴訟問題などなど懸案の解決策を両国が共に発掘し、両国国民に提示すべき」と表明した。
会議後、尹議員は「韓日間の様々な問題があるが、民間交流の活性化は早急に行うべきということに参加者全員が同意した」とし、「早期に韓日両国間のビザ免除が再開されるよう両国議会が共に努力することにした」と説明した。
会議では、今年が両国議員連盟発足50周年および2002年ワールドカップ韓日共催から20周年を記念して、韓日議員間の親善サッカーを行う構想も話し合われた。
韓国議員らはこれに先立ち、東京国立博物館を訪問して文化交流について話し合い、二階俊博前自民党幹事長と面談した。
また、4日には呂健二中央団長をはじめ民団と傘下団体役員と午餐会をかねて懇親会を行った。
呂団長は「尹幹事長をはじめみなさんの訪日を心から歓迎します。韓日関係の改善に向け与野党関係なく力を入れてもらいたい。日本側の幹事長は日韓親善協会の副会長も務めているので、合同幹事会議に期待してる」と述べた。
尹幹事長は「盛大な歓迎に感無量。韓日ともにコロナ感染拡大が続いており、互いに注意を向けるべきだと思う」としながら、「韓日関係改善のために私たち議員団がやってきた。金浦-羽田路線も再開し、近いうちにノービザも再開すると思う。民間交流こそ大切であり、民団もその懸け橋として期待している。韓日両国の議会も改善へ拍車がかかるように努力する」と応えた。