掲載日 : [22-05-30] 照会数 : 6117
韓国勢がカンヌ映画祭を席巻…監督賞と男優賞
[ 男優賞を受賞したソン・ガンホさん(カンヌ映画祭インスタグラムより) ]
[ 監督賞を受賞したパク・チャヌク監督(カンヌ映画祭インスタグラムより) ]
韓国映画が再びカンヌ映画祭を席巻した。28日午後にフランスのカンヌで開かれた第75回カンヌ国際映画祭授賞式で、『ベイビー・ブローカー』(是枝裕和監督)のソン・ガンホが主演男優賞を、『別れる決心』のパク・チャヌク監督が監督賞を受賞した。
ソン・ガンホのカンヌ主演男優賞は韓国人俳優では初めて、アジア人俳優では4人目の受賞となる。ソンさんは是枝監督らと抱擁を交わした後、「本当に感謝します。光栄です。偉大な芸術家である是枝監督に深く感謝します」とスピーチ。共演者らの名前を挙げて「感謝と栄光を分かち合いたい」と語り、家族と映画ファンにも「栄光をささげます」と感謝した。
パク・チャヌク監督の監督賞受賞は2002年にイム・グォンテク監督が「酔画仙」で受賞して以来、韓国人として2度目の受賞。パク監督は「新型コロナウイルスにより全人類が国境の壁を高くした時もあったが、単一の恐怖と懸念を共有できた」とし、「映画と映画館から客足が遠のいた時期もあったが、その分だけ映画館がいかに大切な場所であるかに皆が気付く機会になった」と語った。さらに「私たちが感染症を克服する希望と力を持っていたように、私たちの映画も映画人も映画館と映画を永遠に守っていくと信じています」と力を込めた。
「ベイビー・ブローカー」は、子どもを育てられない人が匿名で赤ちゃんを預けられる韓国の「ベビーボックス(赤ちゃんポスト)」を巡る人間模様を描く。カン・ドンウォン、ペ・ドゥナ、IU(アイユー)ら韓国を代表する俳優が出演した。
「別れる決心」は、韓国の俳優パク・ヘイルと中国出身の女優、湯唯(タン・ウェイ)の主演。山中で起きた変死事件を捜査することになった刑事が被害者の妻に疑いと関心を抱くことから始まる物語だ。