掲載日 : [22-06-17] 照会数 : 7421
ラグビー韓国代表が日本で強化合宿…W杯出場めざし
[ 16日に行われた激励会でファイティングポーズで気合いを込める韓国代表チーム ]
ラグビーのワールドカップ2023(15人制、開催国=フランス)の予選を兼ねた「2022アジア・ラグビーチャンピオンシップ」(ARC)で、香港代表との決勝戦を控えた韓国代表は15日から日本で強化合宿をはじめた。
21日まで期間中、首都圏のリーグワン・ラグビーチームのNTTコミュニケーションズ・シャイニングアークスの施設、アークス浦安パークのグラウンドで練習する。19日にはリーグワン所属の在日同胞選手で構成した在日選抜チームと練習試合を行う。
アジア・チャンピオンシップで韓国は4日の初戦、仁川市でマレーシア代表と戦い、計8トライを奪い、55-10(前半22-3)で圧勝した。7月9日に同じく仁川で香港代表と優勝を争い、勝てば、7月23日に豪州で開かれるトンガ代表とのアジア・パシフィックプレーオフに進み、勝利すればワールドカップ出場権を獲得する。負けた場合は11月に行われる大陸別決定戦敗者4チームによる最終予選で最後の1枚を競う。
韓国ラグビー協会は昨年7月、民団中央本部の顧問である在日同胞3世の崔潤氏が会長に就任し、「日本の協力も得ながら韓国ラグビーを発展させたい」と意気込みを見せていた。昨年の東京五輪で韓国は7人制ラグビーに出場したが、崔潤氏は韓国選手団の副団長も務め、選手たちへの後方支援を行った。
代表チームの日本出発を前に崔会長は「今回の強化合宿で韓国代表の選手たちが、強豪国でもある、日本のハイレベルな技術を習得することを願う。来月9日に開かれる香港との最終決戦で最善を尽くして素晴らしい試合を繰り広げることを期待する」とし「コロナ対策と負傷などを予防し、選手たちが最上のコンディションを引き出すことを願う。協会としても全面的に支援していく」と述べていた。
16日には、千葉県浦安市のホテルで在日本大韓体育会(崔相英会長)が激励会を開いた。
韓国代表の監督は昨年の東京五輪・セブンズでもチームを率いたチャールズ・ロウ氏だが、今回の日本遠征合宿のチーム全体を統括するのは大韓ラグビー協会理事で在日同胞の呉英吉コーチだ。
韓国はまだ、ワールドカップに出場していない。初出場をめざしている。呉コーチは「まずは、7月9日、香港とのアジア決勝戦で勝つことが条件。万全の態勢で臨めるよう今回の合宿で訓練したい」と意気込みを見せていた。