掲載日 : [21-03-31] 照会数 : 11607
コロナと共存し事業推進へ…各地民団地方委・総会
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民団本部の地方委員会、総会が一部を除き29日までにほぼ終了した。昨年度はコロナ禍で各種事業の縮小と自粛、延期を強いられたが、新年度からは心機一転、感染予防に細心の注意をはらいながら活動を進めていくことを決めた。
◆地方委員会
東京(李壽源団長、27日=第61回) 21支部管内団員家庭訪問を5月から11月にかけて推進していく。期間は支部の状況を鑑みて3~7日間ほどで調整。支部3機関役員を対象とした研修を前半期と後半期の2回開催していく。また、21年度中には『民団東京70年史』を発刊する方針。
千葉(高炳佑団長、27日=第60回) 今年こそ多くの議員を招待して「日韓友好のマダン」を開催するとの方針を確認した。また、「民団適正化委員会」で本・支部の今後の在り方を検討していくことも決まった。民団千葉支部旧会館は売却することが承認された。
茨城(金桂一団長、27日=第58回) 書面決議で活動方針などを採択した。昨年はコロナ禍の中、本・支部役員が力を合わせ家庭訪問を行い、団員に寄り添った。各種会議や講演会は「リモート実行委員会」のもと、スムースに進んだ。金団長は新年度もリモート会議を継続していく方針を明らかにした。
埼玉(田虓玔団長、27日=第74回) 田団長は20年度を振り返り、「コロナ禍のなか、10月マダンと本国体験セミナーを除けば、予定していた事業をほぼ完遂できた」と報告した。新年度は有限会社民団埼玉名義の本部会館の一般社団法人化をめざす。
長野(金龍洙団長、28日=第73回) 次世代育成へ在日と日本人の中・高校生に呼びかけ、「文化講座」を計画している。韓日文化交流祭としての「10月マダン」開催も採択した。「オリニ土曜学校」はコロナ対策に気をつけながら対面で開催する方向で準備中。
北海道(李圭亮団長、24日=第60回) 活動方針によれば、次世代育成へオリニキャンプ開催、家庭訪問で組織強化を図る。韓日友好促進へ韓国料理教室を通じた地域住民との交流、議員との勉強会など。新事務局長として朴信吉氏(54)が認准を受けた。
愛知(朴茂安団長、21日=第69回) 新年度方針はコロナ感染の影響を受けにくい事業・活動の模索、各種コンペやコンテストなど非対面型事業の検討、オリニジャンボリーの参加奨励、団員宅への電話・訪問活動など。
朴団長は「昨年は新型コロナウイルス感染拡大にともない、民団史上初めて行事が中止や縮小するなど思うように活動ができなかった。今年はワクチン接種もあることで見通しも明るい。団員のために積極的に力強く活動していくとともに、韓日親善にもより一層寄与していく」と述べた。
席上、名古屋韓国学校(張永植理事長)に金健治同本部顧問から1000万円の目録が伝達された。
和歌山(孫文敏団長、28日=第59回) 書面決議での開催。報告書によれば、同好会として本部会館で月2回開催している小・中・高校生を主な対象としたK‐POPカバーダンス事業が好評。団員有志で構成する草野球チーム「民団和歌山レッドタイガース」も地域のトーナメントに参加して韓日交流を深めている。民団会館は団員ばかりか日本人や新定住者が自由に出入りする「交流センター」の役割をめざしている。
広島(李英俊団長、27日=第62回) 地域に根付いた活動で韓日関係改善に寄与していくとの方針を採択した。韓国の第20代大統領選挙にも積極的に参加する。昨年は約400世帯を家庭訪問し、団員の安否を確認した。また、大阪から白頭学院の学生たちを迎えて広島韓国学園の講座生と交流したことは次世代育成に有益だったとの報告があった。
福岡(李相鎬団長、27日=第66回) 今年の「10月マダン」はスポーツフェスティバル(運動会)を計画している。李団長は神奈川県川崎市にならい、ヘイトスピーチ規制へ条例制定を求めていく考えを明らかにした。
長崎(姜成春団長、28日=第65回) コロナ禍で苦しむ同胞への生活支援と長崎原爆韓国人犠牲者慰霊碑建立を柱とする活動方針を採択した。慰霊碑は8~9月に建立の予定。諫早市のホテルセンリュウで開催した。
大分(呉成秀団長、23日=第68回) 新年度のオリニ事業は新型コロナウイルスの影響をみながら、規模を縮小しつつも地域分散型で進めていく。団員・同胞への「家庭訪問」は来年度も引き続き取り組む。昨年度は事務局と支団長、婦人会が一体となって取り組み、団員、同胞、留学生を慰労・激励。マスクや消毒薬、毛布などを手渡し、絆を強めたことが報告された。
◆地方総会
山形(朱帝圭団長、25日=第27回) 「韓日親善文化交流会」を11月に予定している。新定住者との和合交流会を開き、同時に商工人育成も図る。韓日友好の象徴ともいうべき戸沢村「高麗館」の活性化に寄与していくことも決まった。このほか、同胞団結親睦ゴルフコンペを9月に予定している。
福島(孫哲鎬団長、25日=第4回) 韓日の剣道交流と安否確認を兼ねた戸別訪問活動が活動方針の柱。剣道交流は相互交流の実現をめざす。
宮崎(鄭勝美団長、27日=第28回) 県日韓親善協会(米良充典会長=県商工会議所連連合会会頭)と力を合わせ、できるところから韓日関係改善に取り組む。また、団員宅への家庭訪問で民団との関係性を強化していく。昨年はコロナ禍の影響で家庭訪問が十分できなかったため。
熊本(金泰汶団長、13日=第5回総会) 恒例の「コリアフェステイバル」を7月、同本部会館で開催する。新会館を対外的にアピールする狙いがある。野外運動会は10月24日に行う。金団長は「新型コロナの感染拡大に気をつけながら事業を推進していきたい」と述べた。
鹿児島(李在賢団長、21日=第27回) 書面決議で開催。地域交流の一環として、県内に残る韓半島ゆかりの史跡を訪ねる「朝鮮文化探訪」を計画している。同胞和合事業として、新定住者、日本籍同胞にも呼びかけ、在日同胞との交流会を開く。ソンピョンづくり、キムジャン体験は今年も継続し、10月には韓国語スピーチ大会を予定。