掲載日 : [21-02-19] 照会数 : 14771
センバツ出場は最高の贈り物…京都国際高校が卒業式
[ 参席者を卒業生と保護者、教職員に限定して行われた京都国際高校の卒業式 ]
[ ひとり一人に卒業証書を手渡す朴慶洙校長 ]
【京都】京都国際高校(李隆男理事長、朴慶洙校長)の2020年度卒業証書授与式(卒業式)が13日、同校講堂で開かれた。新型コロナウイルス感染拡大防止対策のため、今年は参席者を卒業生と保護者、教職員に限定した。
予定通り、午前10時に開式。保護者と教職員らの拍手に迎えられて卒業生が入場。朴校長からひとり一人に卒業証書、あわせて各賞の表彰が贈られた。
朴校長は「この1年はコロナの関係で校内外行事の中止などが相次ぎ、寂しく物足りない、悲しく過ごさなければなりませんでした。きょうも多くの人からのお祝いの場にできなかったことを残念に思う」とコロナ禍の1年を振り返りながら、「野球部は春季大会優勝、夏の甲子園府大会準優勝という創部以来、大きな達成感を味わった1年でした。そして、プロ選手輩出と初のセンバツ甲子園出場という歓喜を与えてくれました。これは皆さんが夢を持って挑戦した結果」としながら、「これまで実践してきたことをもとに、次のステップを心に描きながら実践していけば、しっかりとした自信を持つことができるはず」と門出の言葉を送った。
呉泰奎駐大阪総領事も「甲子園出場という栄光は京都だけでなく、全国の在日同胞社会においてもこの上ない慶事だ。母校に対する誇りを持って、先輩たちが積み上げて来た名声を更に輝かせる立派な人材へと成長されることを信じている」と祝辞を述べた。
在校生代表の岡田倭歩さんから「私たち在校生も、この京都国際高校を大切にし、その伝統を受け継ぎさら発展させる。先輩方もこの母校を忘れることなく温かく見守ってください」との送辞。
これに応え、卒業生を代表して坂本三紗季さんが「コロナで色々と規制されている中、最後の文化祭を行えるよう考えてくれた教職員の皆さんには感謝しかありません。文化祭では後輩を引っ張っていく使命感の中、良いものを創り上げるという目標に向かって努力を重ね、今まで以上に頑張ることが出来ました」としながら、「明日からの人生の節目において、ここで学んだことの意義を噛み締め、ひとり一人が託された使命を精一杯果たしていく」と力強く答辞を述べた。
今年の卒業生はドラフト会議でプロ野球入りした早真之介さん、釣寿生さんの2人を含む男子23人、女子15人の38人。