掲載日 : [22-01-28] 照会数 : 7674
センバツ高校野球、京都国際が2年連続出場
[ 高野連からの連絡を喜び合う朴慶洙校長(右)と小牧憲継監督 ]
第94回センバツ高校野球大会(3月18日開幕、甲子園)センバツ高校野球の出場校32校が28日に発表され、京都国際高校(李隆男理事長、朴慶洙校長)が昨年に続き2年連続出場することになった。同校は昨年、1999年の創部以来、22年目にして初出場。在日韓国人系民族学校の甲子園出場は初めてで、同校をはじめ各民族学校や民団と在日同胞社会では「快挙だ」と歓喜の声が挙がった。
出場校を決める選考委員会がオンライン・オフライン併行で開かれ、出場する32校のうち神宮大会枠1校、21世紀枠3校で、残り28校は地区大会の成績などを参考にする「一般選考」で選ばれた。
このうち近畿は7校となっていて、昨年秋の近畿大会で優勝した大阪桐蔭、準優勝の和歌山東高校、4強に入った天理、金光大阪のベスト4は当確で、5、6校目に準々決勝で1点差負けの京都国際と近江が有力とされていた。
選考委員会のこの日、京都国際高校はコロナの関係で臨時休校中で校内やグラウンドに選手の姿はなかった。
小ホールで感染対策を講じた上で朴校長と小牧憲継監督が待機しながら電話連絡を受け取った。部員たちは直接発表を聞くことはできなかったが、小牧監督から電話を通じて部員らに出場報告が伝えられた。
李理事長は「甲子園が夢だった本校の連続出場は誠に見事。コロナが収まり、生徒をはじめ学園関係者と一緒に応援できることを楽しみにしている」と笑顔を見せた。
朴校長も「3季連続の甲子園となり、同胞社会に再び希望と喜びを与えることができ、うれしい限り。日本一の夢へ積極的に支援していく」と述べた。
小牧監督は「出場が決まりほっとしている。コロナ禍で部活動などにも制限があるが、結果を出して周囲の人に恩返ししたい。引き続き応援をお願いします」とコメントした。
選考委員会は報告で、昨年夏、ベスト4に導いた投打の中心、エース森下が健在、守備力はバッテリーの配球や状況に応じた的確なシフトで安定している。攻撃力は確実につなげる小技と機動力を持ち、1番から9番までどこでも得点できる。昨年の春夏甲子園経験者の多くが残り、3季連続となる甲子園での活躍が期待できると評価した。
センバツ大会は3月18日に開幕し、30日までの13日間(雨天順延。準々決勝翌日と準決勝翌日の休養日2日含む)の日程で行われる。組み合わせ抽選会は3月4日。