掲載日 : [22-02-02] 照会数 : 7771
次期参院選立候補へ…社民党全国比例区 金泰泳さんが会見
[ 福島みずほ党首と一緒に会見する金泰泳さん(左) ]
在日韓国人2世の金泰泳さん(58、東洋大学社会学部国際学科教授)が「共生社会の実現」を訴え、7月に予定されている第26回参議院議員選挙に社会民主党の公認を受けて全国比例区から立候補することになった。1月31日、東京で記者会見して表明した。
社民党からの比例区立候補予定者は福島瑞穂党首をはじめとしてすでに2人が決まっている。金さんが3人目。1月26日、同党常任委員会で正式決定した。
金さんは「自分たちの幸福を追求することで他者の幸福を抑圧してはならない。共生とは双方が生かされる幸せであることを訴えたい」と強調。併せて「社会的マイノリティーの問題は弱者救済ではなく、この国と社会を強く豊かにすること」とする持論を述べた。
「実現させたいこと」としては定住外国籍住民への地方参政権付与と子どもの国籍付与における出生地主義・複数国籍の認定、教育費の補助または無償化と奨学金の返済免除、「大学生も生活保護の対象に」などを挙げた。
愛知県豊川市出身。大阪市立大学文学部第2部に進学した18歳9カ月から本名で生活するようになった。大学在学中には新聞奨学生を皮切りに在日同胞の子弟を預かる学童保育所の指導員、サンダルメーカーの内職回り、はては釜ヶ崎で日雇いの仕事も体験。「つくられた制度に従うのだけではなく、自分が社会の制度を変えたり制度をつくる側に回りたい」として2009年に日本国籍を取得した。