掲載日 : [22-03-10] 照会数 : 6384
大統領選 野党・尹錫悦氏が当選
[ 10日未明、党関係者から祝福の花束を受け取り喜ぶ尹氏=10日、ソウル(聯合ニュース) ]
[ 「共に民主党」李在明候補は10日未明、ソウルの党本部で記者会見を開き、敗北を認めた。=10日、ソウル(聯合ニュース) ]
9日に投開票された韓国大統領選で、「国民の力」の尹錫悦・前検事総長(61)が当選した。新政権の発足は5月。
尹氏は10日午前3時50分ごろ事実上当選を決めた。開票率が98%となる中、1604万票(得票率48.59%)を獲得した。「共に民主党」の李在明・前京畿道知事との投票数の差はわずか26万票で、得票率の差は0.8ポイントだった。
開票中盤までは李氏が優勢だったが、開票率が50%を超えてから尹氏が逆転。尹氏が約1ポイントの差でリードする大接戦が続いた。
有権者4419万7692人のうち3407万1400人が投票し、投票率は77.1%となった。前回より0.1ポイント低い。期日前投票の投票率が36.93%となり、過去最高を記録したが、本投票の投票率が予想より低く、80%の大台には及ばなかった。
尹氏の当選により、保守系が5年ぶりに政権を握ることになった。 1987年以降、国会議員の経験がない人物が大統領選に当選したのは初めて。
一方で、 「共に民主党」候補の李在明・前京畿道知事は10日未明、ソウルの党本部で記者会見を開き、敗北を認めた。李氏は「最善を尽くしたが、期待に応えられなかった」として「全ては私の力不足のせいだ。皆さんの敗北でも民主党の敗北でもない。全ての責任は私にある」と述べた。