掲載日 : [22-03-10] 照会数 : 7418
韓日関係修復に最善を…呂健二民団中央団長が談話文
第20代韓国大統領選挙で「国民の力」の尹錫悦氏が当選したことに対し、民団中央本部の呂健二団長は歓迎の意を表するとともに、戦後最悪と言われている韓日関係の修復に最善を尽くしてくれることを希望する内容の談話文を発表した。
談話文
3月9日、大韓民国第20代大統領選挙の投開票が行われ、尹錫悦候補が当選しました。在日同胞を代表して心よりお祝い申し上げます。
混迷した内外情勢の中で、次期大統領の今後5年間の国政運営に私たちの期待はかつてないほど大きなものがあります。
第一に、国内の山積した諸問題の解決に果敢に取り組み、格差の少ない公正な社会、若者が夢を持てる社会、老若男女が安心できる社会を構築することが切に願われます。同時に自由民主主義を根幹とする韓国の国家像を再度鮮明にし、和をもって国民を統合する国家づくりに邁進することを希望します。
第二に、最悪の状態にある韓日関係の修復に全力を尽くすことを希望します。この間私たちは苦しんできました。韓日関係の悪化は単なる二国間関係の問題に終わるものではありません。東アジアの安全保障とも関連します。在日同胞にとっても死活問題であります。歴史問題に対する立場の違いを早期に乗り越え、この間の積み重なった相互不信を解き、一日も早く内外に関係改善を鮮明にすることが願われます。
韓日関係の悪化により、今も在日同胞はヘイトスピーチの標的となり被害にあっています。同胞の生存権を脅かし、民族差別と偏見を煽るヘイトは何としても根絶させなければなりません。また、納税義務を果たし、永年住民として生活している地方自治体の地方選挙権が付与されてしかるべきです。
第三に、北韓の非核化と南北融和へ向けて、恒久的な平和体制を早期に構築するよう願っています。韓半島で二度と戦争があってはなりません。民主主義の退潮と専制主義の横行が憂慮される中、自由民主主義を守り、国際社会との対話と協調のもとに韓半島の平和を守護することを切に望みます。
厳しい内外情勢の中、次期大統領が国政運営において公正で強い指導力を発揮され、韓国のさらなる発展に尽力されることを願ってやみません。
2022年3月10日
在日本大韓民国民団中央本部 団長 呂健二(ヨ・ゴニ)