掲載日 : [22-03-10] 照会数 : 7383
韓流ブームが後押しKフード人気続く…フーデックス・ジャパン2022
[ 韓国パビリオンでは食品会社と自治体など合わせて58社がブースを出展 ]
[ BTSのメンバーも愛飲しているというTEAZEN(ティーザン)の「コンブチャ」4種類シリーズ製品 ]
[ 「TWICE」をキャラクターモデルにしたビタミン補給材「LEMONA」 ]
アジア最大級の食品・飲料専門展示会の「FOODEX JAPAN 2022 第47回国際食品・飲料展」が千葉県内の幕張メッセで8日に開幕した。11日までの4日間、開催される。
新型コロナウイルス感染拡大によるまん延防止措置が発出されていることから、展示会事務局では入場の事前登録、マスク着用と手指消毒、検温をはじめ、会場ブースのレイアウト間隔を広げて、規模を縮小するなどの感染対策を講じて開催に踏み切った。
今年は日本国内をはじめ、41カ国・地域から1461社のブースが出展した。昨年(3316社)の半数以下となった。
韓国パビリオンでは食品会社と自治体など合わせて58社がブースを出展。これまで定番だった各種キムチや塩辛類、海産・農産・畜産物の加工品や焼酎、マッコリなどが並んだ。
一作年から続くコロナ禍の影響による「巣ごもり」消費に加え、BTSなどのK-POPや「愛の不時着」「梨泰院クラス」などのドラマ、映画をはじめとする、第4次韓流ブームの追い風も重なり、ステイホームによる「おうちタイム」によって、韓流コンテンツに登場するグルメや焼酎などリキュールなどに加え、高麗人参を使った健康食品やドリンク商品が多く並んだ。
今年の出展品で目を引いたのがビラク社が製造している、エコパッケージであるエリコン・パッケージを採用したコーヒー、有機農ジュース。既存製品よりプラスチックの34%削減を実現している。
また、凍結乾燥させたキムチ・ブロックも注目を浴びた。キムチと言えば、やはり気になるのが、強烈な臭い。この製品は、まったく臭いも汁も出ないため、旅行やキャンプなど、公共交通機関を利用するときに最適なキムチだ。韓国国内でも人気が高い。
乾燥ワカメのように、適量の水に10分ほど浸して戻せば、そのまま食べてもよいし、キムチ鍋や麺類のトッピングとしても愛用されている。
このほか、チーズを取り込んだ各種ファーストフードや各種スープのフリーズドライ製品も注目を浴びた。
人気K-POPグループの効果も大きい。BTSのジョングクも愛飲しているというTEAZEN(ティーザン)の「コンブチャ」も4種類のシリーズ製品を展示したほか、「TWICE」をキャラクターモデルにした慶南製薬のビタミン補給材「LEMONA」も各種製品を並べた。
韓国パビリオンを統括した韓国農水産食品流通公社(aTセンター)日本地域本部東京支社の金杏南部長によると、コロナ禍で韓国に行けない女性たちを中心に、ドラマや音楽など、韓流ブームが続いていることもあり、Kフード人気はさらに高まっているという。
最近では、キムチコーナーとは別に「Kフードコーナー」を設けている大手スーパーも増えており、日本、米国をはじめ、世界でもブームとなり、輸出量が倍増しているという。