掲載日 : [18-07-31] 照会数 : 10266
相模湖・ダム建設殉職・殉難者を追悼、今年で40回目
[ 舞台に設けられたモニュメントに献花する地元の子どもたち ]
【神奈川】第2次大戦中に相模湖・ダム建設に従事し、殉職・殉難したした韓国人、中国人、日本人を追悼する合同式典(同実行委員会主催)が7月29日、相模原市の県立相模湖交流センターで節目の40回目を迎えた。式典には地元の小・中学生を含めて350人が参席し、県民のために大切な水がめを築いてくれた3つの民族に哀悼と感謝の念を表した。
はじめに、地元の児童3人が殉職・殉難者の冥福と日本、韓国、中国の平和・友好を願って舞台上に儲けらたモニュメントに3つのキャンドル点火。県と相模原市の関係者、韓国と中国の在日団体・機関代表が追悼の辞を述べた。
相模湖は日本では初の多目的ダムによる人造湖。軍需産業の電力不足をままかなうため1940年に起工された。工事にあたっては日本人労働者や勤労学徒のみならず、植民地下にあった韓半島や捕虜として連れてこられた中国人など延べ300数万人が従事したと伝えられえている。ダムそばに建つ慰霊塔に書かれた殉職・殉難者数は52人。このうち、韓国・朝鮮人は名前から判断して17人ほどと推定されている。 第1回追悼会は地域団体や個人、県、当時の相模湖町、藤野町が参加して79年7月に行われた。